擬人化された動物たちが繰り広げる日本美術史上最高のエンターテインメント。 笑いとサスペンス謎と不思議に満ちた「鳥獣戯画」。 「鳥獣戯画」が描かれた平安時代宮中で 盛んに行われました。 では そろそろ 「鳥獣戯画」に秘められた ミステリーの世界へとご案内しましょう。 奇想天外な画風は他に例がないとされ長く「鳥獣戯画」の作者だと語られてきました。 作者も 描かれた目的も分からない「鳥獣戯画」。
平安貴族の雅な世界が豊かな色彩と繊細な筆で表現されています。 右が「鳥獣戯画」と似た材質の和紙。 「鳥獣戯画」の和紙はいわば日用品。 恐らく 手紙であるとか日常の記録であるとかやはり日常的に 楽な気持ちで描いた「鳥獣戯画」は献上品などではなく絵師が遊びのように戯れで描いたものではないかと考えています。 平安時代 絵師たちは天皇や貴族から発注を受けそこでは 何より雅で繊細な線で描く事が求められました。 その象徴的な名宝が「鳥獣戯画」と言えると思います。
狩野派を代表する絵師 狩野探幽が「鳥獣戯画」を写した絵です。 寺には 僧侶の姿を描いた肖像画が伝えられています。 鎌倉時代に描かれた 肖像画の最高傑作と言われています。 その姿を 弟子が描いたとされる肖像画です。 肖像画にしては 随分と こう描き込まれてるなあという。 やはり 肖像画としては非常に珍しい形式ですね。 普通 肖像画は どういうお顔をされてるのかという事に確かに全く違うものになってますね。