100分de名著 枕草子 第4回「エッセイストの条件」

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この番組のまとめ

清少納言が 宮仕えを始めて2年も たたないうちに定子の父親で 最高権力者だった藤原道隆が病死します。 更に 定子のサロンでは清少納言に関する 黒いうわさがささやかれるようになりました。 でも清少納言は とても定子の事を敬愛していましたのでともかく 明るく輝いていた あのサロンの様子を書こうという事でだから 明るく輝いて見えるのは実は虚構なのであって…捨て去ったというところに成り立ってる作品なんですよ。

歴史は歴史文学は文学と思ってたけど全く 権力闘争と こんな文学がすごく近い所にあるわけですね。 さあ この名エッセイ「枕草子」が生まれた背景が分かってきました。 続いては この作者の清少納言がエッセイストとしての一体 どんな資質があったのか見ていきたいと思います。 しかし 清少納言自身は歌が苦手でした。 「エッセイストの条件」。 ですから文学的素養はあるわけですね。 和歌というのはやっぱり 形式にのっとって自分の感動とか気持ちを 直接的に表現する文学の形ですよね。

そして 次のテーマ 「エッセイストの条件」は「観察力・批判力がある」そして 「興味関心の幅が広い」。 でも 言語というとやや抽象的ですからあんまり興味持たないんですよ。 なんですけど清少納言は興味を持つ。 こういう人の興味が持たないところからミーハー的な興味まで 幅があるこれが エッセイストの いい要因になっていたと思いますね。 エッセイが先か清少納言のセンスが先か みたいな。