100分de名著 ハムレット<全4回>第1回▽“理性”と“熱情”のはざまで

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この番組のまとめ

そう 今回 私ども「名著」で取り上げるのはシェイクスピアの「ハムレット」でございますよ。 「ハムレット」をはじめシェイクスピア戯曲を 次々に翻訳。 シェイクスピアザ・ヨーロッパな感じなんだけど日本の古典とも相性がいいというか。 名前が出てくるのは1593年になって ロンドンで詩人としての ウィリアム・シェイクスピアという名前が出てくるのでちょっと 疑いの目で見る人たちもいるわけです。 田舎のウィリアム・シェイクスピア君が52歳で死去するまでこの間に 40作品。

それは幕切れのですね 決闘の場面というのがありましてハムレットとレアーティーズが決闘してる時にお母さんのガートルードが「あら あの子 太ったのかしら息なんか切らして」とこう言うわけなんですね。 だから 神がもういなくても自分だけで 人間は存在できるというのが近代的な自我になってハムレットというのは そういう近代的な人間の先駆けとして描かれているわけなんです。 そうした その近代的自我を象徴するような言葉がこの 「ハムレット」という芝居の幕開きから実は仕掛けられているんですね。

ハムレットの前に 父の亡霊が現れる。 亡霊は ハムレットに 自分の死の真相を告げに来たのだ。 亡霊は そうハムレットに命じ消えていく。 しかし ハムレットの胸に不安がよぎる。 要するに 優柔不断なやつだと僕らは思い込んでたけど ハムレットそうじゃないですよね。 これもやっぱり その当時の文化に戻っていく必要があって亡霊の存在が認められていたんですけどプロテスタントは 亡霊の存在を認めていないんです。 ハムレットが通った ドイツのウィッテンバーグ大学というのがあってバリバリのプロテスタントの大学なんですね。