中村さんは 居心地のいい住宅を作り続けてらっしゃるという事ですけども究極は 小屋なんだそうですね。 子どもの頃から 割合居心地のいい場所にいるのが好きで例えば昔の足踏みミシンのフラップの下にこれは 今年金沢の美術館で展示した21世紀美術館で展示した小屋なんですけども1人暮らしの小屋なんですね。 エネルギー自給自足できるようにソーラーパネルとか 風力で電気を起こしたりそして 必要十分なものがこの小さな小屋の中に詰まってる小屋なんですけども。
その中で この方は外出する時は いつも口紅が たしなみであってマスクをして 隠れている時も口紅は しているんだという面白い 句またがりの句ですね。 地鎮祭の時に さすがにマスクして出ていく人はいないですからね。 「マスク」という陰影のある季語でこれまで明るい句が出来るというのがすばらしかったです。 ご紹介しました入選句とそのほかの佳作の作品はこちらの「NHK俳句」テキストに掲載されます。 これは テレビドラマの一場面のような印象的な句ですね。
時間経過で並べていくと説明的になってしまうと。 説明的 散文的になるんですけれどもまず 印象的なものを時間とは関わりなく先に出すというのが一つのコツになるんじゃないでしょうか。 非常に古い句からの「雪」なんていう「万葉集」以来の歴史のある季語もありますし今日の「マスク」という季語は大正時代の「俳句歳時記」に載っている季語なんですね。 マスクをした事によって感覚が鈍ってしまったというそういう感情を表す季語として使われるようになってきています。