100分de名著 岡倉天心 茶の本<全4回>第1回「茶わんに満ちる人の心」

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この番組のまとめ

明治時代に活躍した思想家岡倉天心が書いた日本文化のガイドブックです。 岡倉天心 名前はよく知られてますけれどもどういう人なんでしょうか?岡倉天心は 明治20年代に…その当時は日本の伝統文化伝統の日本美術というものがなおざりにされていた時期なんですけどもその時に もう一度 日本美術を復興しようというふうに考えて東京美術学校現在の東京藝術大学をつくって横山大観であるとか菱田春草であるとかですね代表的な画家たちを育てた。

中国 インドの美術や文化を調査し日本文化の源流がアジアの風土や人々に根づいている事を確信します。 ただ 英語ができるという事だけじゃなくてですね…日本という国が 今 世界史の中でどういう位置にあってインドから仏教 それから中国から例えば「論語」であるとかその大陸の文化を受け入れる事によって形成されてきたわけですよね。 それに対して インドの哲学にせよ中国の哲学にせよもっと 物質や現実を超えた精神的な理想というものをアジアの文化というのは追求してたんだ。

さて天心が この本を出版した頃はまさに帝国主義の時代世界中でいろんな争いが起きていた時なんですよね。 天心が 「茶の本」を出版した頃欧米列強が領土をめぐり 争い日本も巻き込まれた戦争の時代でした。 先ほどの帝国主義 日本にしても日清戦争 日露戦争と対外戦争をくぐり抜けている時期でしたからね。 我々は 今 人間の尺度で勝った負けたとか言ってるけどこれは 私が一番天心の言葉の中で大好きなものでありかつ 天心の世界観を集約する言葉だと思うんですね。