NHK俳句 題「雪兎(うさぎ)」

戻る
【スポンサーリンク】
06:36:28▶

この番組のまとめ

今日は ゲスト 狂言師の和泉元彌さんにお越し頂きました。 狂言を全然知らない人でも何か 取り組みやすいというか分かりやすい事って何か ありますか?例えば擬音という特徴がありまして今だったらば 動物の鳴き声物の音も 録音してそれを流して 音響効果をあげると思うんですけど600年前の事ですからそんなものもなく全て 演者が言葉で表現するんですね。 本当に そういう事で言うと日本語の音の美しさとか音の表現力っていうのを最大限に生かしてそれを理解して頂けばその魅力が ちゃんと伝わる世界が共通してるんじゃないかなと。

その狂言の新作狂言で「旅芭蕉」という狂言もあるんだそうですけどね。 ところが この句は雪兎から 目を転じまして日暮れになりやすい琵琶湖の北ですね。 普通は先ほど 雪兎が解けたとか空もようだとかいろいろ言うのにこれは なんと 「鳶職」というね。 どんな状況だと思われます?僕は 正月飾りを置いていった時に雪をどけて そこで 残った雪で雪兎まで置いてってくれたという雰囲気かなと思いました。 雪兎自体が卵にも見えるんですが兎というのは1羽2羽って数えますよね。

そういう事で父が亡くなりましたあと自分が今度 芭蕉の役を演じた時に決してその情景 その心情というのがそこで終わってしまうんではなくて未来につないでいく。 また会う時が来るよまた重なる時が来るよという事が込められていてたった これだけの文字数の中に情景だけではなくて心情 更に 未来につなぐ思いが詠み込まれているというのが自分の心情とも重なってすごく いい句だなというかしみる句になりました。