サイエンスZERO「噴火の前兆は捉えられるか」

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この番組のまとめ

噴火の前兆を捉えるための研究最前線に迫ります。 これは御嶽山が2007年に噴火した時の火山性地震の一日当たりの回数です。 噴火の2か月前から20回以上の地震が何度も起きていますよね。 今回の場合はどうだったんですか?今回は噴火したのは 9月27日ですが火山性地震が増えたのは9月10日ごろでした。 前回の噴火で地震の回数が増えてから2か月後に噴火しましたよね。 御嶽山の噴火当日この地震計は火山性地震を観測しています。 しかしそれ以前の地震と大差なく噴火が差し迫っているとは認識できなかったのです。

しかし 今回は 御嶽山に高精度傾斜計を設置してから初めての噴火でした。 産業技術総合研究所 マグマ活動研究グループの篠原宏志さんです。 こういった火山の状況ないし 噴火のタイプによってもいつ どういった変化が表れるかこれは 一概に決まったものではありませんので。 ミュオンの経路に マグマが来ているとマグマの部分は密度が低いのでミュオンは あまり減少しません。 こうして捉えられるミュオンの量から火山の内部構造が把握できるのです。

アクロスから発生した地震波は火山内部を通り地震計へと伝わります。 まっすぐ 最短距離で進む地震波もありますが地下深く マグマの周辺を通りながら到達する地震波もあります。 毎日同じ地震波を出し続ける アクロス。 山の反対側にある地震計はどのような地震波を観測していたのでしょうか。 一番左は 最短距離で到達した地震波の強さに対応します。 これは地下5キロを通る地震波に対応しそこで マグマ活動が活性化したためではないかと推定されています。

こうした噴火の前兆を捉えようという技術がある一方で今も噴煙を上げ続けている御嶽山今後 活動はどのようになっていくのかそれを見極めようとする研究が進んでいます。 桜島が マグマ噴火した時のデータを見ると二酸化硫黄の割合が圧倒的に多くなっています。 水蒸気噴火の場合噴出する火山灰は 長年火口にたまっていた古い火山灰がもとになっています。 今回の噴火後御嶽山の麓で採取した火山灰を調べてみます。