アルヴァレズは石灰岩に挟まれた粘土の層を境に有孔虫が ほぼ消滅している事に気付きました。 これより下にはK−Pg境界は 恐竜の絶滅を物語るものだとアルヴァレズは考えました。 ルイ・アルヴァレズはK−Pg境界を調べればルイ・アルヴァレズは そこから大胆な仮説を導き出しました。 地球の軌道を横切る小惑星にはイリジウムが大量に含まれています。 そこで彼は 地球上に存在するイリジウムの量を計算し小惑星に含まれるイリジウムの量と比較しました。
小惑星衝突の被害はアルヴァレズ親子が想像した以上に大規模なものでした。 恐竜を滅ぼしたのが小惑星の衝突だとすればほかの時代に起きた大量絶滅も小惑星が原因ではないかと科学者たちは考えました。 ほかの大量絶滅と小惑星を結び付ける証拠はそれは何が原因だったのでしょうか?大量絶滅の中でも特に壊滅的だったのは「ペルム紀」を終わらせたものです。 紅河の ほとりで大量絶滅の時代に地球が どのような状況だったかを示す化石が発見されたのです。
更に シベリアで採取された岩とジルコンによる年代特定から分かった事はシベリアの火山噴火が大量絶滅と同じ時期か少し前に起きたという事です。 シベリアで起きた火山の噴火がなぜ 地球全体に影響を及ぼしたのでしょうか?それほどのガスが放出された場合大量絶滅を引き起こすほどの気候変動が起きるか どうかを計算してみました。 ペルム紀末の大量絶滅は地球内部の火山活動が原因でした。 急速で著しい環境の変化が地球規模で起きた場合大量絶滅は遠い過去の話ではないかもしれません。