サイエンスZERO「謎の惑星 水星の素顔に迫る」

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この番組のまとめ

ところが水星に探査機を送り込むのは火星や金星に比べて段違いに難しいのです。 一般的に 地球の重力を振り切った段階では探査機は秒速30キロで 太陽を回っています。 このように 探査機は速度の変化によって軌道を変えるのです。 では 実際に水星に到達した探査機を見てみましょう。 ちなみに 火星の奥にある木星に行くためには…減速 加速 違いますが調節するという意味では地球から水星に行くのと地球から木星に行くの同じくらいのエネルギーなんですよ。

これを 加速スイングバイといいます。 これを 減速スイングバイといってマリナー10号はこれを使ったんですよ。 金星に接近して 減速スイングバイ。 このスイングバイを使った惑星探査というのはこのマリナー10号が初めてだったんですよ。 それから 日本の小惑星探査機のはやぶさもスイングバイを使ってますよ。 地球の前方 およそ2,300キロを通過して 減速スイングバイ。 40年前 マリナー10号が撮影できたのは4割ほどでしたがメッセンジャーは 水星のほぼ全体を撮影する事に成功したんです。

という事はこのメッセンジャーというのは水星研究者たちの長年の夢が実現されたっていう事ですか。 盾に見えるのがあれが日陰を作っていてへえ~!そのメッセンジャーは カメラのほかにもさまざまな測定機器を搭載していると お伝えしました。 見た目 写真で見ると 月とすごく よく似てるんですけどメッセンジャーが行って 初めてその表面どんなもので出来てるかというのを調べてそうしたら実は 月とは随分違うと。 水星には 研究者たちを 長年悩ませてきたミステリーがありました。

これ 観測装置に磁場を測ろうと考えた時点で水星に磁場があるっていうふうに考えてた訳じゃないんですね?いや これは 全く 多分誰も思ってなかったと思います。 メッセンジャーは周回軌道を飛び綿密に磁場を計測しました。 これが メッセンジャーのデータから作成した水星の磁場のモデルです。 水星自体が磁場を生み出している証拠です。 これが メッセンジャーが観測した水星表面の硫黄の分布です。 こちらがヨーロッパが準備している探査機…表面の観測に加えメッセンジャーでは難しかった水星の内部構造を明らかにするのが目的です。