これで これは売れたという事ですがいつか こうした本格小説をとお考えだったんですか?小説 読む方は好きなんですけど一度 書いてみようかなと思いまして何とか ギリギリ書き上がったという感じです。 又吉さん 俳句もされるという事はファンは よく知ってるんですが短歌の方は どうなんですか?短歌は 自分で作った事はないんですけど歌集を読んだりするのは 昔から好きで いろいろ読んでます。 斉藤斎藤選 入選九首です。 タンスに 自分でしか読まれへん字で「おい みよこ」って自分の母親の名前なんですけど。
では この中から斉藤斎藤さんの選んだ 特選三首です。 「NHK短歌」のテキストにも掲載されています。 たくさん寄せられたご投稿歌の中から斉藤斎藤さんが一首取り上げて 改作。 非常に面白い光景を切り取られているんですが短歌では この歌って家族みんながそう思っているっていう歌になっているんですけれども短歌って あくまでも一人称の表現一人称単数 私の表現なので「みんな そう思ってる」って書くのではなくて私は そう思ってる。
間に 句読点も一字空けも入れないでずらずらって つなげて書くのが基本だという事をまず 押さえて頂きたい。 じゃあ どういう場合に一字 空けるのかっていうと「空までの距離に引きつる縄梯子 つかもうとして」とここが もし一字空けがなかった場合にはさっきみたいに 「引きつる縄梯子」とも読めてしまうので縄梯子が ああ 空が高いよって引きつってるみたいな感じに読めてしまって この擬人法は避けたい感じがするんですよ。 なので 一字空けて「空までの距離に引きつる」ってそうですね。