日曜美術館「銀行頭取 陶芸を革新せり~川喜田半泥子(かわきたはんでいし)〜」

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この番組のまとめ

今日は趣味で陶芸を始めながらも後の近代陶芸に大きな功績を残した 川喜田半泥子です。 川喜田半泥子の地元 三重県津市にある 石水博物館。 かつ 半泥子という方はあれだけ自由な伸びやかな茶碗を作りながら非常に お茶そのものにも堪能でお茶は表千家を学ばれてそのお茶の師匠が 表千家の久田宗也無適斎という方でこの無適斎の弟がですね私の曽祖父にあたります12代目の武者小路千家の愈好斎という家元でして。

半泥子に関してですが一つ 大きく言える事はこの時代 いわゆる大正から昭和の初期 非常に日本の伝統文化の復興といいますか 見直しというものが盛んで特に 茶の湯という文化が 当時男性の間で 非常に社交の手段文化的なものを趣味として楽しむという手段として非常に もてはやされて作るという事に 自分の芸術観の発露というものを見いだしていったわけですね。 恐らく でも私は これ半泥子自身の欲つまり 「破袋」というものに憧れてそれを何とか自分のものにして写そうという自分自身の欲ですよね。

伝統的な技術を使いながら作られたものですけれども半泥子の作るものは 古さみたいなものを 全く感じないですよね。 今日は特別に 千さんに半泥子の茶碗をこのスタジオに持ってきて頂きました。 これは実は 半泥子から後に総理大臣になられる佐藤栄作さんに贈られたという事も分かっていて実は「雪の曙」と並ぶ 代表的な作品とも言われている お茶碗です。 半泥子の一つの技術的な完成された姿がここに あるのではないかなというふうに思いますね。