日本の話芸 落語「夢の酒」

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この番組のまとめ

炬燵に入って 足を突っ込んで何となく テレビを ぼんやり見てるうちに ウトウトするこれも何とも 気持ちのいいもので。 夏場でもクーラーの効いた部屋でもってもう 本当 パンツ一枚でもって大の字になって昼寝をするのもこれも 気持ちがいいもんで。 まぁ 人間というのは一年中 寝てるのが一番 気持ちがいいのかもしれません。 という事は 一時に二人の人間がそこに存在する訳ですね。 もう 本当に 夢というのは不思議だなと思います。 若旦那 起きて下さいよ。 ね~ 若旦那 あなた 起きてあなた 若旦那」。

「雨宿りしようと思ったんだけどさ うん言ったとおり 花柳界だろ?みんな 料理屋ばっかさ。 雨宿りしてるとねその戸の 中戸がガラガラッと 開いてね女中さんが出てきたんだ。 あなたの恋い焦がれている大黒屋の若旦那がお見えになりましたよ~』って奥に 声をかけるのさ」。 『あらっ 大黒屋さんの若旦那さんじゃありませんか』って。 若旦那に上がって頂かなくちゃしょうがないじゃないの』『いえ いえとんでもございません私は雨宿り…』 『いいから 早くお清 上がって頂いて』って。

「で こう 飲んでるうちにね三味線掛けから三味線を持ってきて爪弾きでさ 何て言うのかな?小唄って言うのかい?歌ったんだよね『飲めぬ酒』。 三味線の調子 変えてさ今度は 都々逸で『これほど 想うにもし 添い遂げられなきゃ私ゃ 出雲へ』♪『どなり込む』っつって「聞かせて下さい」。 だからね 『私 ちょいと頭 痛くなりましたからこれで ご無礼します』ったら『あらっ 無理やり お酒飲ませちまったから いけませんごめんなさいね』ってね『ちょいと お清布団を敷いておくれ』って布団を延べてくれたんだな」。

そしたら そのご新造が出てきてそのご新造の顔を見て 若旦那その方が お酒を支度してくれて『お酒 私は飲めません』ってそう 言ったら そのご新造が「6本も飲んだのか?」。 頭が痛くなってきたってそのご新造が 『何か 私も頭が痛くなってきた。 若旦那 一緒に 寝たんです」。 「アハハ お花 堪忍しておくれ。 アハハ どうも お花 すまなかったな堪忍しておくれ」。 「ご存じないですか?淡島様に 願をかけるんです。

淡島様に 願 かけて。 分かった 分かった淡島様にな? うん。 淡島様。 はい はいどうぞ ご新造に会わせて…向島のご新造 夢の中のご新造に会わせて下さい。 冷やは駄目なんですよ。 「早くしなさい お父っつぁんねお冷やは駄目なんだって うんお燗しなきゃ駄目早く 燗しておくれ ね 早く。 冷やは駄目なんです。 冷やは駄目なんです。 燗でなきゃ駄目なんです。 家の伜の事でえ~ ちょっと ご新造様に…」。 「お清 何をしてるのまだ お湯 沸かないの?ええ? 駄目よ お父っつぁん燗酒でなきゃ駄目…。