「いや~ 林田君「いや いや 本当にな~しかし まぁ 君のとってくれたこの料理旅館なかなか 風情があってええやないか」。 「もう この温泉街では 一番古い老舗でございましてね」。 今日部長に お泊まり頂くのは離れ座敷でございましてね。 私は もう 山下電機産業の近くの ビジネスホテルにですねズ~ッと 経費の事 考えましてそういう所へ泊まっておりました。 「あのね『温泉街で 呼びたい』「はい おう おう おります」。 近畿機械工業の島村部長」。
「ハハ~ン 子持ちの芸者やな?子供がついて…」。 子供が ついてきたら我々で お座敷の間 子供の面倒を見ておりますので。 あの~ ちょっと お年寄りの芸者さんが ついてくる」。 その年寄りの芸者は要らんから」。 「やっぱり この若い芸者にばっかり お座敷がかかるから 年寄りをつけて売ろうというような作戦と違うか?」。 「実祖母?そんな実祖母が何で ついてくんねん?」。 「何が おかしいてトキさんの孫って トキさんには子供も いろいろ おるやろう?何で それが 面倒見んと孫が 見るのさ?」。
田宮二郎みたいな」。 ところが酒癖 悪い 女癖は悪い博打好きときてますのでところがかもめが飛んだんです」。 座敷で 華麗に 踊ってた方がカレイを売って歩くんですよ」。 一軒家を借りましてそれで トキさんは座敷へ復帰したんです。 「せやから トキさんは 後ろで三味線でも弾いてもろて前で ちどりさんに 歌ったり踊ったりしてもうたら どうや?」。 後ろで 三味線 弾くのはちどりさんなんです」。 何をするか 分からないんで後ろで 三味線を弾きながら見張ってるという事なんです」。
いや 大丈夫ですか? 大丈夫?ちょっと 島村部長島… 部長 島村部長お 白粉が皺の間に挟まってます」。 島村部長。 近畿機械工業の」。 ダダダ 大丈夫 大丈夫いや 大丈夫 大丈夫。 これが ただ一つかもめに もらったやつやのにそれを 部長が 『呼ぼう呼ぼう』言うから…」。 「お祖母ちゃん歌でも ご披露したら?『どんどん節』がお祖母ちゃん 得意なんです。 「だ だ 大丈夫?」。 「大丈夫」。 チークダンス 『ゲイシャ・ワルツ』で。 「おい 林田君。 「ちょっと 部長堪忍して下さいよ~。