ETV特集「薬禍の歳月~サリドマイド事件50年〜」

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この番組のまとめ

去年 国は 和解以来 初めて健康問題について 大規模な実態調査の結果を公表しました。 ドイツでは 薬の影響を疑った科学者の報告によって販売停止回収が決まりました。 結局 全面的な販売中止が決まったのは ドイツの10か月後。 薬の回収も徹底されず一部は その後も販売され被害を拡大させました。 両腕の欠損と 心臓の異常のため生後間もなく 北海道から東京の施設へと送られました。 多分 私の中には家族って何だろうという山口県に暮らす中野寿子さんです。

昭和36年7月 夜9時ごろ札幌市の乳児院の玄関前で赤ちゃんが泣いているのを保母さんが見つけました。 しかし 国と製薬会社は薬と障害の因果関係を認めず裁判は長期化しました。 国と製薬会社は その責任を認め裁判は和解に至りました。 和解で決まった賠償は裁判に参加しなかった子供にも適用され「ちょっと悪いけど全身の写真を撮らせてくれ」と。 片一方は 財力がないし早く結果を出さなきゃ 裁判自体続けられないわけだから。

だけど…結局 ほんとは そこで よろいを一回 脱ぎゃよかったんだけど少なくとも その時は脱げる状況ではなかったんだよね多分 自分では。 雅一さんの提案で結婚の報告をするため行方知れずの両親を捜そうと考えたのです。 彼らは サリドマイドの当事者団体を通じて 結び付いています。 この40年社会の中でそれぞれに 自立の道をつかもうとしてきた被害者たち。 広島市に暮らす被害者佐藤育子さんです。 まず そういう リンパの位置が違っていたとか血管も 普通の人の太さでいえば半分以下だったと言われていて。

最新の医療機器による70人以上の検診と200人を超える被害者へのアンケート調査が行われました。 その他にも身体内部の奇形は 多岐に及びこれらは サリドマイドの影響が推察されました。 世界では 今 サリドマイド被害の見直しが進められています。 サリドマイドによって両腕と両足の欠損聴覚障害を負った体で生まれました。 法改正によって 被害者の年金が最大 およそ1,200ユーロから7,000ユーロへと大幅増額となったのです。

難しいのは政府内の抵抗ではなくてどうすれば最善のサポートや ニーズに合ったお金の配分ができるかでした。 ドイツの被害者が訴えた50年目の体の変化。 それは 日本の被害者が訴えていた症状と重なるものでした。 二次障害による被害者の苦しみは続いています。 高校卒業以来 一度も訪ねていないふるさとへの訪問です。 杉本さんは 障害に悩んだ日々の記憶を手記にまとめていました。 みんな嫌い!今 私の言いたい事 頼みたい事もう絶対 私みたいな奇形児つくらないで。 高岡市の実家に帰省した峻太郎さん。