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- 日曜美術館「文明開化の光と影~小林清親“東京名所図”〜」
- 2015年02月22日(日)
- 09:00:00 - 09:45:00
- 文明開化で急激な変貌を遂げる東京を、光と影を駆使した独特の詩情溢れる姿で描き、“光線画”と呼ばれて人気を博した小林清親の『東京名所図』の世界を紹介する。
この番組のまとめ
♪~文明開化の象徴洋風建築の新橋駅。 清親の絵の魅力は水彩画を そのまま文豪の永井荷風は…幕府直参の御家人の家に生まれた…尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末をくぐり抜け明治9年 28歳の時突如 浮世絵師としてデビューします。 文明開化の波が押し寄せる明治9~14年まで5年間の光景を 「東京名所図」は克明に捉えています。 汽車を初めて見た当時の人々が何て呼んだか知ってる?雨の夜の新橋駅。 こんなふうに写真になっているのもこれが 純洋風の駅舎で文明開化の象徴だったからだよ。
もちろん 政治家や実業家や医者など お金持ちはマイカーならぬマイ人力車を持っていたんだよ。 結局 明かりという点では その後電気に負けちゃうんだけどともかく ガス灯ってのは明治の初めの明かりの一大革命。 そして 雨を降らせた雲と茜色の雲が コントラストとなり「東京名所図」で とりわけ清親がこだわったのは 夜の光です。 清親は 光線画のリアルさを一体どのようにして出したのか?その秘密を探ろうと清親版画の摺りを再現してみる事にしました。
西洋の石版画や銅版画をいち早く取り込んでいった日本の絵師たち。 清親の絵は銅版画の影響も受けています。 銅版画の特色表現の特色の一つとしてハッチングというのがあるんですけれども細かい線を重ねる事によって立体感を出すという方法なんですね。 「東京名所図」の多くが こうしたスケッチを元絵としています。 これは 清親が外に出て絵の具と筆を持ってこれ やっぱり 版画のインスピレーションになった事に違いありませんね。 刻々と移り変わる スケッチの空の様子が 版画に反映されその時の一瞬の光景として定着しました。