料理家 辰巳芳子 90歳。 それを全ての出発点としてきた辰巳が東日本大震災後に始めた鎮魂の記録である。 被災地の むき出しの地に咲く草花とそれを眺める人々の無心の笑顔を目にした時川瀬敏郎 66歳。 食を通して 命を見つめてきた料理家 辰巳芳子。 お能と同じように…あっ ヤブミョウガ?そうなんです。 ヤブミョウガって 鎌倉のお印って…。
先生 とってもつまらない質問してよろしゅうございますか?こういう部分は 最後まで自然のままをのっけておかないと非常に人工的な感じがして最後 残ってしまいますね。 花は 仏教や何かで草木国土悉皆成仏っていう言葉ありますけれども日本っていう国で初めて 心っていう部分をやっぱり 花っていうものに見いだしてきたから自然といっても心の自然なんです。 縦に並べた白いツバキと横に並べた赤いツバキは日本の花における2つの骨格を表している。
ただ単なる食糧って意味だけじゃなくてやっぱり 我々の…多くのものは みんなあの事によって生活のリズムのようなものから…それは 本当私も とても思うんですね。 ところが 北海道に行ってず~っと トウモロコシず~っと ジャガイモ。 先生が 昔々 お花いけてらっしゃってるところの辰巳先生 私に 「先生80っていう時になったら考えが変わりますよ」って いつかおっしゃって下さいましたけど取り出していくものというものを多分 望まれた事なんだろうなって思ってるんですけど…。
皆さんは こう 小さい例えば 料理だったら料理そのものだけを見てらっしゃるけれどもやはり 全体が 部分というのはどの場合でも全体でしょ。 変な言い方だけどコックさんたちがねお料理好きの やっかいな人がねお料理場に来たがって本当にあれは面倒くさいんだよと。 辰巳は 西洋料理の手法を学び料理の本質に目を向けた。 その経験は 日本の家庭料理を新しい角度から捉え直す事に つながった。 野菜の扱いに イタリア料理の蒸らしいためを取り入れた。 辰巳の母 浜子は料理研究家の草分けとして活躍した女性だった。