ピケティをきっかけに 今宵のテーマは…今宵 資本主義というモンスターの正体を問い直すべく集った3人。 資本主義というシステムの本質を考える哲学者の提言は?リスクを取るか 安定を取るか。 「資本主義のジレンマ大研究」。 今回のテーマは ずばり「資本主義のジレンマ大研究」という事です。 でも まあ確かにピケティさんが 非常に話題になりましたからそういう意味では 資本主義が改めて注目されているのかなと…。
ピケティさんって何が すごいんですか?多分このあと 本の中身にも入っていくと思うんですけれどメインのメッセージとしては やっぱり「資本主義が長期的に格差を拡大してきたんじゃないか」って事を データと まあ…あまり深掘りはされてないですが理論的な背景と併せて紹介した。
ピケティが 過去 数百年の膨大なデータから実証したのは不動産などのストックが生む収益率は労働による賃金の伸びよりも常に大きかったという事。 リスクが大きいから資産のが大きくてgの方の給料とかは別に リスク取ってないからリスクなくても 割と標準的な経済成長の理論モデルはあるんです。 例えば 3億円ぐらい金融資産がお金があったりするとまあ 一番苦労せずにそれを運用する方法としては投資信託に預けるじゃないですか。
経済学者からすると あまりにも泥臭い一次資料にあたって…。 とりあえず エビデンスを持ってきてその上でエビデンスと ある種首尾一貫してるような仮説を唱えるっていうようなスタイルなんですよね。
で 日本の何が問題かといえば一橋大学の伊藤邦雄教授が「伊藤レポート」というものを経済産業省に書かれたんですけどその中にもあるんですけど日本の投資は短期すぎる。 保有率が その保有してる期間が海外に比べてすごく短いという事ですとかそして 経営に関しても…経営も一つの投資だと思うんですけども 経営も短期目線でしか経営をしていない人が すごく増えてるって事が言われてるんですね。
もちろん 株式市場で短期売買される事の意味はあってそれっていうのはいつでも資金調達ができる…「流動性」っていうんですけどそういう流れがあるというのはいい事だと思うんですが 今の何が問題かって その流動性の…「セカンダリーマーケット」っていうんですけどいわゆる普通の株式市場そちらにばかり 目が行きすぎてて短期売買になりすぎててあんまり本質的ではないと思ってるんですね 実は。
そうすると富める者… 富裕層と一般の人の 所得のギャップ割合で見たら ギャップは確かに縮まるって事 理論上も出てくるけど実は 一般の 持たない人たちの消費水準要は 所得水準ってのも下がるって事を言ってるんですよね。 なので 相対的なギャップを縮めるんだったらそもそも 格差は何が問題なのか?ピケティは言う…。 ピケティが提案するのは個人の純資産への課税だ。
例えば え~っと… 何だろう資本主義って 経済成長と密接な議論じゃないですか。 これで もう 結局ね成長率がないっていう事でもうかんないわけだから資本主義 終わるんじゃないかというような議論もあって。 私の周りって そういうふうに考える方 多くて私も そういう方とよく一緒に仕事するんですけど私自身は 資本主義が終わるとは思ってないんですよ。
で 作ったものを効率的に分配するのにどういうシステムが優れてるかっていったら資本主義なんですよ。 そういった形で社会に無駄なくものを生み出してそれを分配していくシステムとして資本主義に代わるようなものはない。 もう 基本的な考え方で経済成長理論ってピケティが一部では否定してますけれどもでも 彼の本なんか読むと援用してる考え方で言うとある程度のところまでで資本蓄積が止まると。
要は 1人当たりで見て成長しなくていいとか脱成長だっていう事をね言ってる人ってのはその部分が全く起こんないって事を前提にしていてかなり極端な事言ってるんですよ。 結局 成長を ある程度もたらしてパイを増やすって事が分配の問題 格差を解消する上でも有効なんだって事をかなり分かりやすい形でピケティ自身が言っていると。 成長してようが してまいが変わんないんだけれどもより再分配を円滑にやるために政治的なものも含めて円滑にやるためにはやっぱり 成長はできるんだったら した方がいいというのは大前提だと思う。
でも それって結構 昔から起こってるような気もするんですが どうなんですかね?そういう感覚でいうと僕自身は あんまり資本主義と市場を中心とした経済のシステム区別してふだんは議論してないんですよね。 昔の資本主義批判のために使われた絶対的貧窮化論 困窮化論というのは間違ってんじゃないかなと思いますよね。 でも 何で20世紀にもなってでもずっと資本主義じゃなくて共産主義とか社会主義って事憧れる人がずっといたわけじゃないですか。
だから トレードオフの関係にありますよって言ってたんだけれども1970年代 80年代に入ってアメリカでインフレ率も高ければ低成長 失業率も高いみたいな事が起きちゃって典型的なケインズの処方箋だとどっちか選べるはずだったのに「リーマンショック」ですよね。 リーマンショックが起きてケインズ以後 主流的な考え方だったマクロ経済学に問題があったんじゃないかと。
ただ エコノミストとして日々いろんな国の経済…短期的なデータでしかないんですけど実は ケインズ型でなくても維持できてるのかなって思ってる国があって例えばドイツっていう国がありますけど主要先進国って基本的に赤字国債を発行して借金をしていないと国が回らない状況だけどドイツというのは今年から均衡財政…。 決して それはマジョリティーでもなかったのにさも安定雇用ってものが日本のマジョリティーで誰にでも手に入るものっていうふうに ある種 幻想があった。
でも 安定雇用って 「安定」と「雇用」が くっつく必要はなくて仮に その会社が倒産するとか仮に 転職してもなので 戦後高度経済成長を経て当たり前になってきたかのように思われてた終身雇用とか年功序列型の日本の組織では勝てないような土俵でフルタイム出勤をしないで在宅勤務とかの割合を増やすっていうのは1つ 大きい前進になるんじゃないかと思うんですね。
「ゆるい資本主義」と もう一つ兼ね合わせるといいかなと思ってる資本主義があって私は 「総株主資本主義」っていってるんですけど何かというと株式市場ってものって私は投資してないわよっていう人すごく多いと思うんですけどでも実は 投資してるんですよね。 やっぱり世代間で もらうその株式市場から得た リターンも全然 配分がされていないって事なんですよね。 資本主義と言ってみれば社会主義と中間みたいなものというふうに普通には考えられるんですけど私なりに解釈すると 私有制に基づいた 何て言うんですかね共同運用みたいな。
今の3人の話 聞いてて思ったんですけどここにいる3人は ピケティほどは民主主義を信頼していない。 結局ね 今の日本の世代間格差って事を考えたら民主主義の結果そうなってるわけですよ。
ソーシャルインパクトボンドを 日本に普及させたいと思っていて社会問題を解決する事によってそれが リターンになってそれは じゃあ その社会問題をどんだけ解決したかを計量的に測定してそれを金銭にする。 社会の課題の解決を目的とするソーシャルインパクトボンドが今 世界で注目を集めている。