「100分de名著」 司会の…さあ メアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」前回はヴィクター その科学者のそして 人類の罪と罰という事を考えてきましたが捨てぜりふを吐いて去っていったんです。 宿に着いたヴィクターはエリザベスを一人 部屋に残し怪物が どこにいるか捜し回ります。 ここまでヴィクター・フランケンシュタインにとってほんとに大切な人たちが次々 怪物の手によって殺められていくわけなんですけどちょっと こちら ご覧下さい。
やっぱり 本人を直接ヴィクター・フランケンシュタインを殺さずにここでやっぱり改めて「怪物」とは何なのかという事を考えてみたいと思うんですけどもほんとに象徴的なキャラクターだからいろんな読み解きがそれこそ できますよね。 先生 他にはどういう解釈があるんでしょう?先ほどの精神分析的な解釈では怪物は 自我の内なる存在というそういう見方をしますけども物語の時代背景から作品を読み解くとまた 違った怪物像が表れていくと思うんですけども。
怪物も ヴィクターという男性からこの世に生み落とされて彼を破滅させるものとして居場所を追われた。 そうやって考えていくとメアリ自体が いろんな作家の影響を受けてすごい作品に集結させていくという事自体は怪物をつくってる工程と似てますよね。 そういえばこの「フランケンシュタイン」って最初は メアリ・シェリーは名乗っていたんでしたっけ。 文学史というのは 男性によって形成されてるという考え方でしたから 女性が名前を表に出すという事に対しては偏見があったので 書かないという そういう時代背景。