オランウータンに 木登りや食料の見つけ方など森で生きていくために必要な事を身につけさせ 野生に戻す事です。 インドネシア 西カリマンタン州にあるオランウータンの保護センターの一日はおはよう メルキー。 オランウータンに 人間の病気がうつらないようスタッフは マスクを着用するなど細心の注意を払っています。 オランウータンの子供は本来母親から森で生きるための方法を教わります。 センターでは大人のオランウータンを麻酔で眠らせてから保護しています。 野生ではオランウータンの子供は長い時は8年間母親と過ごします。
ここにいるのはジョイスとグヌンです。 優等生のジョイスは「赤ちゃんクラス」で習う木登りがほとんどできるようになりました。 ジョイスは グヌンというオスと仲良しでいつも一緒にいます。 冒険したがるジョイスをグヌンが引き止めるのをよく見かけます。 ジョイスが大好きなグヌン。 ジョイスが行くところにはいつもグヌンがいます。 ジョイスが餌に食いつきグヌンを連れて下ります。 グヌンは ジョイスにしがみついています。
センターには 保護されたオランウータンが毎日のようにやってきます。 アンジャスはペットとして飼われていたところを保護されました。 アンジャスは ペットショップで売られおよそ3年間都会の夫婦のもとで溺愛されて育ちました。 人間の赤ん坊のように育てられ飼い主による世話はアンジャスのためにはなりませんでした。 風呂に入り服を着せられ米や甘いお茶などオランウータンにとっては不健康な食べ物を与えられていたのです。 オランウータンはめったに泳ぎませんが念のため周りに電気柵を設け保護区から出ないようにします。
このくらい大きくなるとオランウータンは 片手で私の首をへし折る事ができます。 ほかのオランウータンにはまだ希望があります。 ここが できた事でオランウータンを森に放す準備を進めやすくなります。 将来は 全てのオランウータンがここから自然の森に帰り保護センターに おりが必要なくなるのが理想です。 カルメレたちの目標はセンターにいる全てのオランウータンを野生に帰す事です。 あるオランウータンを野生に帰す日がやってきました。