100分de名著 アンネの日記 <全4回> 第1回「潜伏生活の始まり」

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この番組のまとめ

今回は 「アンネの日記」に 強い影響を受けて 作家になられたという小川洋子さんを講師として お招きしております。 出会いは いつだったんですか?最初に手に取ったのはやはり アンネと同じ年ぐらいの13歳ぐらいで読んだんですけれど正直最初は ちょっと難しすぎてアンネの精神年齢に自分が追いついていなくてぴんと こなかったんですが彼女の年を追い越して高校生ぐらいになって読むとほんとに ありのままのアンネの声が胸に響いてくるように届いてきて非常に共感を覚えまして。

父 オットーが まず移り住み翌年 4歳だったアンネと 姉のマーゴット妻 エーディットを呼び寄せ瞬く間に オランダにもナチス・ドイツが侵攻してきました。 そして姉のマルゴーが 非常におとなしくて 優等生的な長女でアンネが また その正反対でね代々 ユダヤ人の家系であるという事でナチスの迫害の対象になっていくわけなんです。 要は 多分 お父様は こういう表現力に気付いてるからお誕生日のプレゼントに日記を選んでるとは思うんです。

見て見ぬふりをしてる自分が嫌だという自己嫌悪に陥っているであろうそのオランダ人たちの気持ちを子供が ちゃんと察知してるという事ですよね。 やっぱり 紙の向こう側にいる人に伝えるためには一度 自分の中にある気持ちをもやもやしている気持ちを整理整頓して「これはどういう事なんだろう」ともう一人の自分がそれを見つめてそれに言葉を与えてという手順が要るんですよね。