「NHK俳句」第3週の選者は櫂 未知子さんでいらっしゃいますけれども今日の兼題は「種袋」という事で今 お持ちでいらっしゃるんですね。 ご自身で今 おっしゃいましたけれどもイラストレーターの村松 誠さんにお越し頂きました。 猫や犬のイラストで 人気漫画雑誌の表紙を担当されていまして34年目か…。 今回 実を言いますと「種袋」を どういうイメージなのか大体 発芽する時は双葉から こう成長しますからどんな野菜でも どんな花でもこの絵だったら使えるかなというふうに考えました。
種袋自身が雨音を聞いているようななんとも 説明のしづらい句なんですけどこの「やはらかき」っていうのが春らしくて いいですよね。 この「小暗き」という言葉が薄暗いという意味なんですけど。 私 間違えましたけど これ随分 古い言葉なんだそうですね。 「源氏物語」の時代からある言葉でこれを持ってきた辺りがこの句のそれこそ 売りでございますね。 種袋自身が潮騒を聞いているかのようなそんな切なさもちょっとありますね。
更に 今年度の ここで年間大賞を発表致します。 櫂さん 今年度特選になった作品の中から最も よかった句はどちらでしょうか?鄭 元彪さんの句です。 こんなふうに1つずつ あれなんですね推敲していくといいっていう事なんですか?やはり 一字一音が大事ですから俳句というのは。 やはり 一点一画 漢字書く時におろそかにしないのと同じように丁寧に直して頂きたいなと思いますね。 では 続きまして 今度は櫂さんの年間テーマの「日本の季語遺産」です。 そこで こちらの句をご紹介頂けますか?「水音」が出てくるんですね。
「ことりと」なんていうねオノマトペっていうんですが それが非常にうまく効いてますね。 新年度から 選者がご覧のように替わります。 櫂 未知子さんには 引き続き第3週の選者をして頂きます。 こちらがその兼題の「起し絵」ですけどこれは 立版古。 立版古というのは関西の言い方だったようですが起し絵というぐらいですから立体紙芝居のようなね。 これは北斎の「赤富士」ですけれども。