そこには 「言葉の力」が働いていたのではないかと「100分de名著」 司会の…さあ 前回は アンネとペーターの短い青春のお話でしたけれどもあっという間に 日記の終わりに近づいてまいりました。 疲弊していく中でしかし まあ アンネはね日記を書いている間だけは喜びを キティーと分かち合っていたという時間を過ごしています。 連合軍が上陸してくる 刻々とその戦況を ラジオで聴いて長い隠れ家生活ですからねでも その裏には 深みのある繊細な もう一人のアンネがいる。
隠れ家の8人はオランダの収容所を経てアウシュビッツに送られました。 それが オランダから アウシュビッツへの最後の列車だったんですね。 しかし そうやって「あと もう少しだったのに」「あと もう少し時間があれば」「もし こうなっていれば」という…アウシュビッツへ到着しますとみんな 服や靴や眼鏡や身につけてるものを全部取られて 名前も奪われて番号が付けられるというふうに…その時ね アンネの気持ちがどうだっただろうかと。
そうですねあまりにも数が大きくなると何か そこで考えが止まってしまってそこから先に進めないんですけどこの「アンネの日記」があるおかげで…その普通の女の子が普通の男の子が普通のおじさんが おばさんが死んだんだなというのはやっぱり 思えますもんね。 ここまで 本当に日記を読んできてこんなに意義のある自分の中を つまびらかにしていくそういう言葉を残せたのは本当に奇跡的だと思うんですけどこれは何なんでしょうか。