日本の話芸 落語「坊主の遊び」

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この番組のまとめ

…で 東北なまりっていうのがあるんでそれを全部 直すために吉原言葉というのが はやったって。 みんな 大学出て やってんだから。 大学出てやる仕事か?こんな事は。 大学出た人はみんな 客席にいるんだよ。 「あの人はお女郎買いが好きだね」。 お女郎買いってえのは 大体お女郎を買いに行くんですからあんまり何か買いに行く訳じゃない。 坊主というのは ご隠居さんがさんざん お仕事をなすって家督を 息子さんに譲ります。 坊さんが行くのと医者が行くのと 隠居が行く。

お前さんが謝りに行かないようなら私は荷物をまとめて 実家へ帰る』。 さっきから実家へ帰る支度してた…。 亭主の事を そんなに心配して実家へ戻るとまで言ったのかい?ハハハッ。 吉原の雑踏だよ」。 「吉原の雑踏 結構ですな」。 「何でおわすか?ご子息が お帰りになりまして『大旦那 どうした?』。 『ただいま吉原へ お出かけになった』」。 「それからな 言っておくけどせがれには 吉原に行ったって言わないでね」。 若旦那 お帰りになりましたら『大旦那 どうした?』。

「いやいや やっぱり 若旦那の息子だから 孫だよね。 おい 番頭さんまあ おかみさんご夫婦この方が住んでて「2名 上がりましたよ」ってえとお茶を2つ用意する。 この野郎 本当に遊んでんのか偉そうな顔して遊びに来たのか分かるそうですな。 こら 松葉屋のおふくろがいた時に聞いたんです。 「松葉屋の おかみの髷や 酉の市」。 で この おかみが聞いたんですけど本当に お金持ちってえのは杯の方から口へ来るそうです。 これが お金持ち。 金持ちは てめえの方から進んで 行くそうです。

名前は 何ていうんだい?『たよりです』?ご無沙汰みてえな顔しやがって。 「あれかい? 今日の旦那の相方。 旦那。 「そこをね 旦那ちょっとお待ち下さい。 あちらの旦那様も酔っ払ってんでまあ 今日は ひとつあっしの顔…」。 「帰してよろしいんですか?旦那 お帰り下さいって言ってますがね…」。 ガタガタ ガタガタガタ。 「あら旦那 落っこっちゃったよ。 旦那 帰しておくれ」。 何だ 年寄りのくせにすけべだって思われるかもしんねえけど…ちょいと 部屋へ案内してくれ」。 旦那 来るってえと 喜んで…。

旦那 さっきからタバコばかり パクパク吸っちゃって…。 女郎屋の2階でおもちゃの心配してるようじゃ世の中で一番嫌いなのは年寄りなんだよ。 その次に嫌いなのが坊主頭なの。 あんた 両方兼ね備えちゃってるからね。 坊主は嫌だ 坊主は嫌だって…。 坊主頭どころの騒ぎじゃねえ。 いっぺんその 嫌な坊主になってみるか。 面倒くせえから全部 坊主にしちゃおう」。 このご隠居花魁を一人 坊主にしちゃった。 花魁を一人 坊主にしちゃった。 キサラギさん キサラギさんお客さん 帰ったよ。 キサラギさ~ん!」。