今年度 第二週選者の染野太朗さん。 そして 今日のゲスト作家の中村文則さんです。 そして ゲストの中村さんと染野さん同い年という事でそれは私も同じなんでございます。 染野さんは 中村さんの作品に特別な思いがおありだという事で。 中村さんの作品で最初に読んだのが「掏摸」という作品だったんですけれどもこちらにかなり衝撃を受けましてですねそのあとは その衝撃が強すぎて中村さんの作品 手に取る事さえできなかったというそういう私にとって 非常に思い入れのある作家の方に初回から来て頂きまして。
マニキュアなんか 結構派手な事しちゃって なんて言ってずらして反撃している その感じが非常に面白いなって思いました。 さっきも歌で出てきましたけれども子供って 時に 大人の価値観からはみ出たリアクションとかとるんですよ。 一番駄目なのがチリメンジャコなんです。 では ここで 今回入選とならなかった作品から惜しかった一首を添削して頂きます。
先ほども申し上げたんですが5~6年前にですね中村さんの「掏摸」という作品を読んで非常に衝撃を受けまして何とか歌にしようと思ったはずなんですけれども印象的な場面にストローの袋が出てくるんですね。 身寄りのない主人公はスリを繰り返す日々の中で母親に強制されて 万引きを繰り返す 子供と知り合います。 ある日 主人公のあとをついてくる子供を喫茶店に連れて入ると子供は スリをしているところを見せてくれと せがみます。