映画界の最高栄誉…「ハリウッドの生き字引」と言われるキャスパー教授が脚本 映像表現など さまざまな切り口から 映画を分析。 映画について脚本 ビジュアルデザイン 撮影 編集そして 音響効果という5つの切り口から 学んでいく。 映画製作において最初に必要となり最も重要なものと言えるのがこの 脚本だ。 オリジナルの脚本とは 何だろう?そう! その映画のためだけに書き下ろされた脚本という事だ。 例えば 今日の講義では3本の映画を取り上げるがそのうち 2本はオリジナルの脚本だ。
今度は 「ジョスを呼んでこい!更に 主役のケビン・コスナーはヒッチコックが 彼に「汚名」の脚本を書かせた時ヒッチコックは まず 自分のプランを事細かに指示した。 すると ヘクトは それを実行に移して「これで どうですか」と見せるとヒッチコックは 「ここが駄目だ」「これはいい」と 更に修正をする。 こうした 脚本家との やり取りがヒッチコックの一番の楽しみだった。 まず 脚本家は映画の「タイトル」を考える。 ヒッチコックも 「木」を主題に映画を作るかもしれない。
プロットにおいて夢や目標を追い求めるキャラクターを「主人公」という。 プロットには 主人公が必要だ。 そして 主人公の目標の邪魔をするのが 「敵役」だ。 主人公と敵役の間には「対立」が起こる。 そうして 対立は次第に激しくなっていきそれが ピークに達する時がクライマックスだ。 対立の最大の瞬間クライマックスの場面でいずれにせよ何らかのオチが必要だ。 その冒頭部分ではある場面設定の下夢や目標を持った主人公が紹介される。 中間部分では 主人公が目標を達成しようとして敵役に阻まれる。
そのアリストテレスがプロットの直線構造を明らかにした。 人生の構造は 冒頭 中間 エンディングという具合には理解できないだろう。 今は 中間にいるのかそれとも エンディング近くなのかこのあと いつ人生が突然終わるかなんて 分かんない。 何が アリストテレスを惹きつけたんだろう。 アリストテレスは思った。 そして アリストテレスはこれらの作品はしっかりした冒頭 中間 そしてエンディングを持つ事に気がついた。 この直線構造 ないしアリストテレス的構造は 今なお有効だ。 「サンセット大通り」は 直線構造だ。
なぜ出会いから 夫婦の危機までを順番に語らないのかこの映画は見た事がないのですが脚本家 あるいは監督にとってこの映画のテーマは 「旅」だったのではないかと思います。 この映画はこうした構造を使う事によって人間の関係において 思い出がいかに大切なものかをとっても いい答えだ。 だから 脚本家は極めて主観的な映画を作りたかったとも言えるだろう。 この構造をとる事で ユーモアやサスペンスを生み出す事ができる。
脚本家は 時間を自在に操れるわけだから物語は 一人の男性によって語られる。 そんな 彼のシニカルで 辛辣で皮肉な人生の告白としてこの映画を スタートしているんだ。 脚本家は 登場人物の性格をセリフや アクションによって表現する。 「リアクション」と「沈黙」があるだけだ。 映画の時代設定だ。 もう少し 意味のある時間設定は?季節。 これは 映画が文学から取り入れた要素だ。 ついさっき 隣の部屋でセックス… 暴力的なセックスをしたばかりだった。
突然にしては上出来だ!さて 映画では大抵 神の視点から語る。 登場人物が 何を考え何を感じているのかでも 観客は 依然 彼ないし彼女の視点から ストーリーを見続ける。 つまり その場合はナレーションのように一人称視点で語られやがて その声の持ち主が画面に登場するという形だ。 このように映画を見る時は 必ず誰の視点で語られているのかに注目する事が大事だ。 第1に 視点を通じて観客は 映画の中の空間と時間に身を置き心理的にも映画に引き込まれるようになる。 第2に 視点から脚本家のねらいが読み取れるからだ。