「100分de名著」 司会の…さて今月は ブッダの最期の言葉を記した「涅槃経」。 今回は いよいよブッダが涅槃に入ります。 そして 2本の沙羅の木の間沙羅双樹の下に静かに横たわり最期の時を待つ事になります。 その「総決算」という表現がすごく響くのは 死んでしまうとそういう意味では今のお葬式を考える場合にも単に 一つのセレモニーとしてお葬式を捉えるのではなくて集まって 出来上がってくる。 沙羅双樹の下で横たわるブッダにいよいよ涅槃の時が近づいてきました。
恐らく ブッダが生きておられる頃にはお弟子さんたちはみんな お互いにそれに対して 新参の比丘は先輩の比丘を尊敬の気持ちの籠もった言葉で呼ぶ。 なぜ こんな上下関係が必要かというとこれは 単に座る時の席順がスムーズに決まるとかあるいは物を分配する時に 上の人から順番に配っていくとかそういう サンガの運営の中での序列にすぎないんです。 ライバルを蹴落としてシェアを拡大するという場合には絶対に能力主義の方がいいんでしょう。
さて この「涅槃経」にはブッダの死後についても葬儀は 7日間にわたって行われましたが最後に 遺体を焼く場面である出来事が起こります。