地球ドラマチック「水中都市は実現できる!?」

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この番組のまとめ

20世紀後半に作られた水中の居住施設は ひどいものでした。 以前の居住施設は言わば ステンレスで できた繭みたいなものでとても住みにくい環境でした。 人工衛星からのデータと最新の画像技術を組み合わせる事でこれまで分からなかった海底の地形が明らかになってきたのです。 居住地の候補に挙げられているのはアメリカ北西部の沖合にある海底火山です。 海底では火山の活動によって鉱物を得るために海底を掘り返して環境を破壊する必要はありません。 居住施設を水深30メートルまで下げれば被害は ほとんど避けられるはずです。

もう一つは水中と同じ気圧の施設に入りゴッドソンは短時間のダイビングではなくここで2週間生活します。 寝る時は 事故が起きていないか外から確認できるよう一方 アメリカのフロリダ沖ではアクエリアス水中実験室が水深18メートルのところに置かれています。 ゴッドソンの実験室と同様アクエリアスの室内も周囲の水圧と同じ気圧に保たれています。 気圧が同じであるためアクエリアスを拠点にすれば研究者たちは減圧症を気にする事なく長時間ダイビングをする事ができます。

アクリルを使えば水中都市の人々は設計されたものを実際に海の中に建設する事です。 しかし 水中での建設作業は危険を伴うため安全の確保が大きな課題です。 潜水艇の設計と製造をしているフィル・ニュイッテンはかつてプロのダイバーでした。 水中都市を建設する時にはこうした潜水服が役立つでしょう。 ニュイッテンは ダイバーの行動範囲を更に広げるため超小型の潜水艇も開発中です。 超小型潜水艇が実用化されれば水中都市の住民も自由に周囲の海を散策できます。

同時に人々の呼吸によって排出される二酸化炭素の除去方法も考えなくてはなりません。 水中都市と よく似た密閉環境である潜水艦では乗組員1人が1日におよそ500リットルの二酸化炭素を排出します。 現在は ここにある2つの二酸化炭素除去装置を使用しています。 二酸化炭素は「モノエタノールアミン」という薬品を含む溶液に吸収されます。 植物であるクロレラが二酸化炭素を吸収します。 二酸化炭素の増加により12日目には ゴッドソンの血圧が危険なレベルにまで上昇しました。

自給自足可能な水中都市がほぼ完成に近づきました。 窓から外を見るだけで海洋生物を観察する事ができます。 私は 延べ30日間ほど海の中で暮らしましたが私たちの水中実験室には海洋生物の研究者が大勢やってきます。 そして海洋生物の行動を一日中観察しています。 海洋生物の観察によって得られるものは生物学的な発見にとどまりません。 海底には 鉱物 薬品 食料エネルギーなどの供給源が実験終了の時が近づき多くのマスコミが取材に来ました。