料理家 辰巳芳子 90歳。 花道家 川瀬敏郎による「一日一花」。 この日 川瀬は国の重要文化財に指定されている茶室 蓑庵で花をいける事を特別に許された。 花を通して 日本と日本人の心を追い続けてきた花道家 川瀬敏郎。 食を通して 命を見つめてきた料理家 辰巳芳子。 お能と同じように…あっ ヤブミョウガ?そうなんです。 ヤブミョウガって 鎌倉のお印って…。 ヤブミョウガの葉っぱって 元気な時は何と言ったらいいか一種の邪魔者みたいだけどね。
室町時代の根来塗の盆に置いた。 一般的には 私は 平仮名で書くんですけど それは…何て言うかしら…生物学的な命なんですね。 でも平仮名で「いのち」って書くと命全体の実存としての命なんです。 平仮名で「こころ」と書いた方が今 おっしゃるみたいなようなものは伝わるんですけども漢字で「心」と書いてしまうとちょっと観念的なものにも思ってしまうところがあってスッと入ってこないんですよね。 花は 仏教や何かで草木国土悉皆成仏っていう言葉ありますけれどもそうでございますか。
ただ単なる食糧って意味だけじゃなくてやっぱり 我々の…ところが 北海道に行ってず~っと トウモロコシず~っと ジャガイモ。 だから そういう意味で 私は…京都の大きな花屋に生まれ早くから天才花道家として注目された。 豪しゃで前衛的な作品は国内外の芸術家たちにですから ある時はボタンなんかだったら要するに 人間が思考っていうものを なくしてだから 年取ってまあ いいかなって思う事は…。 塩漬けして 天日に干す事で疲労回復や防腐効果の高い食品に生まれ変わらせる。
お料理好きの やっかいな人がねお料理場に来たがって本当にあれは面倒くさいんだよと。 辰巳は 西洋料理の手法を学び料理の本質に目を向けた。 あ これが辰巳先生の一つの有り様なんだというのを見せられたぐらい…。 だから 私 よくね…ちょっとね それを…まあ 公に申し上げるような事ではないのだけれど恐らく求めて あれして生きてきたんだけど…ドキュメンタリー映画「天のしずく」。 やっぱり それを…辰巳の母 浜子は料理研究家の草分けとして活躍した女性だった。