人口減少社会のジレンマ大研究というテーマでお届けしていきたいと思いますがなぜ秋田に来て この話をしようかというのはですねこちらのVTRをご覧頂きたいと思います。 今日から一緒に 秋田の未来を考えませんか?これは 今年4月に秋田局が制作した「人口減少」をテーマにした 特別番組。 これがどういう事かといいますと現在は 2人で1人のお年寄りを支えているのに対して人口減少問題に向き合っていきます。
若年女性の数が減れば当然 生まれてくる子供の数も減ってきますから人口減少は必至では あるんですけれどもただ 人口減少をどの局面で捉えていくのか。 人口減少っていうのは起こりうる現象なのでそれを どうしようかというよりも。 増田さん 人口減少というのはどういう事で起きているんでしょうか?まず人口減少というか人口増加が なぜ起こるかというのを考える時に自然増加と 社会増加に分ける事ができるんですよね。 人口減少社会について数々の論考を 発表している。
高度成長期のニッポンでは秋田に限らずよく 人口減少が起こると経済がどうなるかとかいろいろ話が出てくると思うんですけど少子高齢化の問題と分ける必要があると思うんです。 国力というのは例えば 何だというといろんな説があるわけですけど経済力であるとか芸術力であるとかそれから国際貢献できる力とか軍事力も入るのかもしれないですけどいろんな 国を支える力というのが失われるのが人口減少の最大の問題だと思っていて。
要は 個人の個性とか特性を生かして自分が住みたい地域に… それは故郷に残る事かもしれないし希望どおりのスキル 能力を生かしているという事がある意味 かなりミスマッチになっている部分も目立つような気がするんですね。 僕らから見るとすごく その人は すてきな人ですごく魅力的な仕事をしてるのに若い子たちが 全然応募してこないという事を言っていてやはり地域の人たち 特に若い子が自分たちが暮らす地域に僕は問題だなと思っていて。
さっき 増田さんが人口減少は 国力の減退っておっしゃってたじゃないですか。 もう一つは さっき僕が言ったような人口減少が影響を及ぼすのはかなり先なわけですよね。 中国が 一人っ子政策を始めたのが1980年ぐらいだと思うんですが中国が 人口減が始まるのも2030年とかなんですよね。
地方の 地域の若者の婚活パーティーしようとかって今 予算出してますけれども確かに 結婚すると「出産=結婚」「結婚=出産」ってすごく強いのでそれも ある程度 効果はあると思うんですけれども本気で少子化対策しようと思ったらそれこそ1人親世帯でも 子供を産み育てやすいような社会に変えていく必要があるんですがそれがないんですね。
それは 生活時間調査なんか見てると 明らかなんですが男性が有償労働つまり 外に働きに出る時間が近年 非正規雇用が増えてるので日本人の長時間労働 緩和されてるように 一見 見えるんですけど日本人の女性っていうのは 実は先進諸国で 一番 長時間労働というデータも あるんですね。
なので それは 確かにここ最近… 最近っていうかまあ 最近と言っても長いスパンですけどここ数十年の間なら 移民任せもありかもしれませんけどものすごい長いスパンで見ると途上国も減っていくから出生率を高めるというのを目的にするのも変ですけどとにかく 暮らしやすさという事をまず 大前提にしてで 結果出生率が上がるような政策に焦点を絞っていく必要があるのかなと 個人的には思います。
縦軸に出生率横軸に20~30代女性の就業率を右上の方に 島根とか 宮崎とか佐賀とか 福井とか 鳥取というこのエリアは 基本的に 共働きをするという文化が定着をしていてあとは 昔ながらの3世代の同居という確率が高いのでおじいちゃん おばあちゃんが子供を見てもらうみたいな家族ぐるみで育児ができるという環境があるっていう事とあと 共働きをする事によってそれぞれの所得はそんなに高くなくても家族全体ではある程度の所得を得られるのでそうすると 子育ても 2人 3人生む事も抵抗がないっていうそこの3つがうまくいっている
五城目町 地域おこし協力隊…地域のリソースを最適化する発想で都市からの移住促進やマイクロビジネスの起業を支援。 今は じゃあどんな活動をしてるんですか?今 私自身は 五城目町という人口1万人弱の秋田県の中でも 町に移住をしましてその小さな町でその町がというか 秋田が消滅しないで次世代に残していけるような町づくりというのを どうやったらできるのかなっていういわば 実験ラボのような事をやっているんですけど。
ベンチャーって言うとね一見 ITベンチャーですかとか言われるんですけどそういうものではなくて価値の源泉を その土地ならではの宝に見いだして先ほど三田さんからも 3つの経済という お話があったようにきちんと 貨幣経済も回していくんだけれども例えば 私なんかもキイチゴ栽培みたいな自給経済のような事もしていて地域の人たちとの関係性があってそれを物々交換する事もしながら収入という形で そういうような貨幣経済にあたる部分の事もやっていくというような生き方 暮らし方。
でも例えば これ本格的に二地域居住とか地方創生とか やるんだったら例えば 住民票は 混乱があるので1か所にしても例えば 住民税はここの地域が好きだから私は 何%を秋田に入れたいとかそういうのが… 住民税を選択式にとかいうふうな形で住民税を パーセンテージ決めて割り当てて払うんです。
やっぱり その前にどれだけ 1対1で話ができてそうして話をすると「今度 町づくりのこういう会議をやるので来て下さいね」っていうのは まあ話をするとこっちの事 分かってくれればかなりの確率で来てくれるので人口数千人から1万5,000人とかそれぐらいのレベルの市区町村でやらさせて頂く事が多いので1万数千人ぐらいの町になると首長… 町長さんと 実際の現場の30~40代の若者たちってそんなに距離が離れていないのでそこは何か どちらかというよりは一緒に仕事をしやすい。
実際に 秋田の大学では人類学を教えてるんですけども今 アートというものをどう捉えるかという事で芸術祭などが 非常に多くなってきているっていう事もあって注目が集まってきて 例えばアートをやってる人のクリエーティビティーをどうやって 地域の活力に変えていくかという事で地域活性化というよりは「地域豊じょう化」と言われるような動きが起きてきているんですね。
今日 お話伺って思っていたんですけれども私 秋田で頑張る女性の人たちのネットワークを作って起業支援などを行っている団体を運営しています。 なので なりゆきの未来にならないために自分は どうしたいのかとか関係の質を高めた人たちでどんな未来を つくっていきたいのか というような事を変わってもいいから北極星をつくっていく。
その意味での人口減少問題への提言。 何かフランスは出生率が高いとか日本は低いとかって何か そういう国際比較すると日本は 代表的な一つになっちゃいますけど中を見てみれば 何々県何々市の出生率は これだけ高いけどこっちの市町村では低いとかさまざまなわけですよね。 その集合体が 日本全体の出生率というわけですからこれからは ほんとに地方自治体の細かいところで人口問題というのを考えていかないといけないなというのは最近 強く思いますよね。
だから そういう秋田に…秋田以外の どこの地方もそうなんですけどそこの現実をもっと情報発信する事ってそこで学んだ事それで感じた事をもっともっと情報発信していくという事をこれから 25年間のうちにしていくと25年後には 何か秋田 ちょっと人口 増え過ぎて困るなんていう事があるかもしれないというふうに思いますね。