日曜美術館「一刀に命を込める 彫刻家・高村光雲」

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この番組のまとめ

♪~高野山金堂の本尊像というのは近代の仏像を代表する作品の一つだろうと。 明治という激動の時代廃仏毀釈によって仏像が壊されそして 向こうから頼んできたものなら何でも彫ろう」。 光雲といいますと 詩人で彫刻家の高村光太郎の父親でありながら代表作「老猿」は 教科書にも載っているほど有名な作品ですよね。 しかも その光雲は 最晩年に高野山の秘仏を作っていまして若き日の光雲が作った小さな彫刻が残されています。 仏像修行の時の一番初めに勉強する模様彫りです。

展示室の片隅に忍ばせるだけでその空間が がらりと変容するまず 須田さんご自身が特にお気に入りの光雲の作品の一つなのが この「ちゃぼ」という作品ですよね。 そうですね やっぱり彫刻として全体のバランスとかがすばらしいというのも一つ あるんですけれども質感の違いとか そういうのまで表現されてるところがすごいとこだと思いますね。 作ったのは 光雲の息子詩人で彫刻家の…我慢ならなかったのです。 そんな光雲でしたが 実は新たな時代の彫刻を模索していました。

高村光雲という人は 芸術家なのかあるいは職人なのかともう満足できなくて やはり西洋的な芸術観というかなそういう事も きちんと理解しないといけないんだとそういう意味で 非常に幅広い視野っていうのかなそういうのも持っていたし 一方で非常に細かい仕事をこなすそういう ミクロとマクロ 両方の視野っていうのを持っていた非常に度量のある人物だったんだろうと思いますね。