宇宙白熱教室 第2回「入門編(2)物理学者の秘密のお仕事」

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この番組のまとめ

最新の理論が描き出す驚きの宇宙像が4回にわたる講義で宇宙物理学者が立ち向かう未解決の謎にまで迫っていきます。 2回目のテーマは「物理学者ならではの物事の捉え方」です。 クラウス教授はこの 広くて 複雑な宇宙を一体 どのように捉えているのでしょうか。 それを可能にした 物理学者の道具を 君たちにも授けよう。 その昔 アリストテレスは 「重いものが先に落ちる」と言ったがつまり 世界は複雑だがささいな事は一切 気にしなくていい事に気付いたんだ。

牛の表面積は 平方つまりRの2乗に比例する。 でも皮膚の表面積は2の2乗だから4倍 大きいだけだ。 体重は8倍だが表面積は4倍大きいだけ。 太陽は どんな形だろう?猛烈なエネルギーが荒れ狂っているはずだ。 でもそのエネルギーによる圧力はそれを 大ざっぱに捉えて中心からの距離が同じ場所なら密度や温度も同じだと考えてみよう。 当時 知られていた エネルギー源では太陽が そんなに長く燃え続けられるわけがなかったからだ。

一体 誰が 毎秒 数千億もの水爆が爆発しているような無秩序な状態を これほど単純化できると思っただろうか?1,000億個のニュートリノが通り抜けている。 ニュートリノを捕らえるため10万ガロンの液体が入った巨大な検出器を造った驚くべき人物がいた。 無数のニュートリノが その液体の中を通り抜けていくのだがその中で 一日平均 たった1つのニュートリノが 反応を起こす事が計算から分かっていた。 この発見で素粒子物理学の理論は根本的に書き換えられる事になった。

調律師が生計を立てていくために一日に調律すべき ピアノの台数は?100人の調律師が シカゴで生計を立てていける事が分かる。 シカゴの電話帳で見てみたりネットで検索したりすると多分 80~120人のピアノ調律師がいる。 では 地球の大気全体の体積はどうなるか?4πは 4×3くらいだから大体10。 彼の息は 大気全体に広がった。

質量は どうするか?これは 少し複雑なんだが自然界には 「プランク定数」と呼ばれるもう一つの定数があってその素粒子の寿命生存期間が分かるんだ。 陽子の質量は 時間に変換すると「10のマイナス24乗秒」だ。 それが不安定で 寿命を持つなら私は それを大体10のマイナス24乗秒だと予測するだろう。 だが 1974年に陽子の3倍の質量を持つ新しい素粒子が見つかりその寿命が「10のマイナス21乗秒」だと分かった。