免疫細胞の本来の働きを取り戻す事で がんと闘う新しい免疫療法です。 免疫細胞の働きを高めてがんも やっつけてもらおうというものです。 ただ その前にがんと免疫細胞の関係についておさらいをしておきましょうか。 これは 代表的な免疫細胞であるT細胞ががん細胞を攻撃する瞬間です。 え~!免疫細胞って こうやってがん細胞をやっつけていくんですね。 これは 免疫細胞のT細胞とがん細胞君ですね。
でも そもそも免疫細胞はどうして ブレーキなんか持ってるんですか?体の中ではウイルスなどの病原体が入ればそれを 免疫細胞が攻撃します。 そこで 今回新しく登場したのが…免疫チェックポイントとはこのブレーキの事なんですね。 このブレーキを阻害するので免疫チェックポイント阻害剤。 もう こうなったらがん細胞は 免疫細胞のブレーキかけられなくなって免疫細胞は もう元気な状態に戻りましたね。 PD−1遺伝子は 免疫細胞のT細胞で働く遺伝子です。
日本でも 並行してメラノーマについての臨床試験が進み去年7月 新薬 ニボルマブはまず 日本で承認されました。 当時 がんの研究者の方々は免疫療法を 全然信用してなかったんですね。 私も パードール教授と一緒にさまざまな免疫細胞を活性化するようなアクセルの働きの分子を 長い間研究してきたんですけれども…この新しい薬というのは副作用の心配はないんですか?免疫チェックポイント阻害剤は吐き気や脱毛というような抗がん剤で見られる副作用はないというのが特徴なんですね。