においの専門家というのはどんなお仕事なんでしょう?専門家といいますか 香料会社でさまざまな原料を混ぜて香りを作ってる仕事をしています。 きっかけは?もともと 大学時代 フランス文学をやっていた事もあるんですがフランス文学以外に 日本の古典文学に非常に興味を持っていて読んでいる中で 和歌の世界というのが わりと好きでそのあと和歌から短歌にも移っていって下手くそながら自分で作ったりしていました。 鈴木さんは選者でもいらっしゃる佐佐木幸綱先生の授業をお受けになった事があると。
それが においに転化してきたという歴史があるんですけれど反った時に鼻と目が上を向いた時に桜が 目に入った事が既に においとして感じられてるんじゃないかなと思ってそれは非常に 古来の日本人の感じ方かなと思って非常に面白いなと。 「フリジア」って言ってるんですけどちょっと 優しさというのにも重なっていくにおいの表現を「フリジア」という言葉に重ねながらうまく表現なさってるなというふうに感じましたね。
鈴木さん いかがですか?紫陽花って そんなににおわないと思うんですけれど夕暮れとか紫陽花って日が暮れていったりとか色合いとかって グラデーションみたいになってるじゃないですか。 特に 乳幼児は 母親をにおいで識別してるというような研究結果もありますので結び付きが強いと思います。
北原白秋という人は近代の歌人 詩人の中でも嗅覚が優れているといいますかにおいとか香りについての歌も多くてですねすごく嗅覚的感性の鋭い人だなと常々 思っているんですけどにおいとか 香りという言葉は入っていないんですね。