驚くべき出生の秘密を突きつけられたギリシャ神話の英雄 オイディプス。 「オイディプス王」から人間の本質を読み解きます。 オイディプスが 激情に駆られ殺めてしまったこの老人こそテバイの王として迎えられオイディプスが結婚した相手は イオカステ。 オイディプスの本当のお父さん ライオスに「あなた 息子に殺されますよ」という神託が下ります。
「オイディプスコンプレックス」っていう学説がありますけれどもこの悲劇に描かれてるこのケースをね誰にでも起こりうる事象として読み解いてみたわけですよね。 精神分析家 ジークムント・フロイトは「オイディプス王」が いつの時代も観客の心を捉える理由をこのように述べています。 そこで フロイトが想定したのが男の子の心に生じる「エディプスコンプレックス」。
コリントス王夫妻を実の親と信じ父殺しの予言が 現実となるのを恐れていたオイディプス。 使者は オイディプスがライオスの家来によって山に捨てられた子であった事を明かしたのです。 そこから オイディプスは じゃあ私は一体誰 何なんだ自分はというついに発見してしまったという。 まあ 一種の自分探しをやって理想の自分をやっと手に入れたという形で自己実現の満足度が最も高まった状態でも幻滅って起こりうるわけですよ。 でもね もうちょっとポジディブな言い方すれば…自分探しのプロセスを書くジャンルじゃないんですよ。