日本の話芸 落語「百年目」

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この番組のまとめ

今日 やりますのはね 大坂は船場の商人の噺ですがな船場の商人 呼び方がありますな丁稚 手代 番頭 ね?大番頭 旦那ってなもんでね。 丁稚のこと 「吉」がつきますな定吉とか留吉とかね。 帰ってきてから えらい 着物着替えて 出てったな」。 実は あの~ 風呂屋で 伊勢屋の番頭さんに会いましたんで。 ほんならな 『今日は この伊勢屋の旦那さんの謡の会があるねや』と。 「伊勢屋の番頭さんの謡の会のおつきあい?結構なこっちゃ。 「船場から南いうたら堺か和歌山」。

大変身でございます。 細身の雪駄で チャ~ラチャ〜ラと歩く姿 今の番頭から大変身。 屋形船を1艘 貸し切ってまして芸者から幇間を寄せ集めております。 番頭さんを 芸者たちが「まだかいな?」と待ってるところへ チャ~ラチャ〜ラ。 おらっ ヨッコラショ」。 障子窓 閉めぃ 障子窓」。 こんなもんな 屋形船というやつや土手 歩いてる奴がな酒は飲んでも ええぞ 酒は。 障子を 一斉に ス~ッと 開けますと涼しい風が サ〜ッと 入ってくる。 千差万別の春景色というやつで。

あれ 旦那さん所の番頭はんの次兵衛さんでっせ」。 思いやりのある旦那さんで顔 見せたったらかわいそうやいうので踊ってる横の横を ス~ッと通り過ぎようと思たんですが酒飲みというやつはね他人が 右 寄ると右 寄りたがるもんで左 寄ったら 左 寄るってなもんで踊りながら…。 「旦那さん 何か知りませんけど玄伯老さんと一緒に 桜の宮に花見に行かれました」。 「番頭はん 何か 今日何か お帰りになられまして頭 痛い 言うて二階で休んでおられます」。

やがて 旦那さんお目覚めになられますと帳場に座ってる番頭の頭の先から 足の先まで ズ~ン。 その中に 南天竺という所に赤栴檀と言うて立派な木が生ってるそうじゃ。 誰が見ても 『立派な木じゃな』と言うんじゃがその周りにな 難莚草というむさい草が生えてな『せっかくの赤栴檀の周りにこんな 見る苦い草抜き取ってしまえ~』と抜き取ったら赤栴檀が枯れてきたっちゅう訳じゃ。 その露が難莚草には この上もない『だんな』 『旦那』という言葉はここから きたという ハハハハハハ。