実は この作品は レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の大壁画といわれているこの作品 初めて日本で今 公開をされています。 レオナルド・ダ・ヴィンチといえば「モナ・リザ」や「受胎告知」のような静かで 神秘的な印象があったんですけれどもその実像に迫っていきます。 レオナルド・ダ・ヴィンチが活躍したルネサンスの都…この大広間の壁に描かれるはずだったのが大作「アンギアーリの戦い」です。 そんな レオナルドの絵に対して隣に描かれようとしていたミケランジェロの壁画はどんな絵であったのでしょうか?これは その下絵の模写です。
1502年 レオナルドは イタリア中部を支配しようとしていたチェーザレ・ボルジアの下で軍事技師として働いていました。 フィレンツェはミラノ軍に勝っただけではなく当時 一番有名な指揮官の一人を負かしたのです。 それは フィレンツェにとって宿敵ミラノを倒した歴史的な叙事詩となるからです。 でも レオナルドらしいアンギアーリになりますとやっぱりぐっと迫ってくるものがある。 やっぱり現実に起こっている戦争が随分レオナルドたちにとっては 見え方が違ってきたんでしょうね。
また同じ時期に レオナルドはフィレンツェ近郊の地形を調査し水の研究もしていました。 レオナルドにとって 渦巻く形はまさに 命のエネルギーとつながっていました。 素描を丹念に見ていくと人間の いろんな動きの要素がありまるで レオナルドの想像の世界を旅するようでとても感動的でした。 レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作 「モナ・リザ」。 レオナルドは 「静」と「動」という 二つの異なる世界に挑戦していたのです。 レオナルドは 未完の原因に天候の異変を挙げています。