Aランクと申しますとね皆さん方も名前だけでも よく ご存じの今日 これから申し上げます前原伊助という人はまぁ ランク付けで言うならばBランクの上でしょうかね。 で この前原村に住んでおります漁師 伊兵衛の伜で伊助幼い頃から ほど近い 近江の湖水に 舟を浮かべまして時たま この 水面に浮かび上がって参ります江戸へ出て参りますと当時 この築地鉄砲洲 軽子橋にお屋敷のございましたる浅野家に水汲み仲間として住み込みましたが体はすっかり 出来上がっております。
伊助 部屋頭の許しを受けますと向こうにあった居酒屋さん。 『実はね あなたの馬術があんまり 下手だから途中で 一杯 飲んでます』なんだらね部屋頭 しくじっちゃうよ。
「逃げるどころの騒ぎじゃねえよ ええ?『浅野家には 腕前 優れたる人物が 数多く いると聞いた。 今日の供の中にな伊助という 立派な者がいるのを知らねえんだ。 ね?その野郎を この槍で チョッコレ チョイ」。 「何を言ってやんだい「あの野郎吉原へ行っときな。 血潮の中に倒れているのが主人 高木良助。 これでね 築地のお屋敷からご検死見届けの旦那様方がえれえ迷惑をなさいますよ。 ですが 旦那 今日はえ~ 奴がお供致しますでえ~ 私がね それじゃ今からね 仇 取りますが冥土に面 洗うて 待ってておくんな。
先生に対して無礼な奴門弟 木村一角相手を致す。 侮りがたき敵」と 大島運平。 もうじき ご検死見届けの旦那様方が来るよ。 最前から この ジ~ッと構えております大島運平「ほら ほら いくよ額だよ 額に いくよ。 ご検死見届けの旦那様方が来たからにゃ サンピンいつまで 苦しめさせちゃかわいそうでえ手前の命は もらったぜ覚悟しろ。