ここで 重要な役割を果たすのがリチウムイオンが移動する電解液と呼ばれる液体です。 イオン液体を使ったリチウムイオン電池の開発を始めました。 実は 分子の中にフッ素があるとリチウムイオンが 強く引き付けられる事が知られています。 それが 3つもあるために陽イオンのリチウムイオンとの間に働く力が大きくなっていました。 そうすればリチウムイオンを引き付ける力が弱まりリチウムイオンは 動きやすくなると考えたからです。 新しいイオン液体を使ってリチウムイオン電池を作成したところ見事 電気が発生しました。
イオン液体の研究 開発をされている伊藤敏幸さんです。 イオン液体をデザインするってどういう事ですか?イオン液体は かなり複雑な分子が絶妙なバランスで 組み合わさってできているんです。 ここまで イオン液体がデザインできるという話を見てきましたがその性質を利用してこんな使い方も研究されてるんですよ。
セルロースっていうのは 紙になるって言ってましたけどリグニンっていうのは 取り出すとどういう事に使えるんですか?今は カーボンナノチューブというのは非常に長いカーボンナノチューブができると非常に強いものですから宇宙エレベーターの繊維なんかに期待されてるんですけれども現在のところ なかなか そういういい方法はないんですけどもこういう天然のリグニンを取り出すとそれを原料にしてカーボンナノチューブが できるんじゃないかというふうにまだ 成功はしてませんけどもそういう研究者もおります。