NHK俳句 題「夏の空」

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この番組のまとめ

「NHK俳句」司会の 岸本葉子です。 ゲストには 詩人の谷川俊太郎さんにお越し願いました。 お読み頂けますか?俊水というのは 俳号…?俳号です。 これね小学校3年生の時にね俳句の授業があったんですよ。 だから これは小学校3年生以来の俳号です。 天守閣の句も天守閣に上るっていう句も別に珍しくはないんですよね。 でも この仰ぎ見ての「天守閣あり」っていう切れ。 夏空の青と 天守閣の白もすごく こう 引き立ち合う引き立て合う構図ですね。

これも 「夏空」と併せて鑑賞すると何か 平和記念式典とかで 戦争の悲惨を身をもって知っている。 「九十四歳」っていうこの言葉が本当に多くを語っていると思います。 じゃあ その俳句らしさっていうのを考えず谷川さんが お好きだと思うのはどれでしょうか?もう一つ? 僕… 「散髪に行く決意する」っていうのも好きですね。 この 死と隣り合わせて戦争の悲惨を経験した。 で この上五の「九十四歳」というね 事実。

それが 表現の…どんな表現の動機にもあると思うんですけれども私は 俳句では季語が その個の体験 思いを普遍性の世界に押し出すのに個を 普遍に 多数に結び付けるものだと思うんですね。 だから それを 要するに自分だけの言葉じゃなくてほかの人にも 伝わる言葉を書けばそれは 本当に 個というものが普遍に こう…溶け入ってくっていうのかな。 でも その個を普遍の世界に押し出すには本当に 言葉が大事。 それを… 言葉を選んでいくプロセス。