♪~幇間たいこもちだそうですな。 幇間というのは 決してお客様方に逆らわなかったんだそうですね。 「幇間 あげての末の 幇間」なんてぇ事を言ったそうですがね。 中に 「野幇間」てぇのがいたそうですよ。 表で取り巻くのを「陸釣り」てんだそうでしてねお客様に途中で 逃げられたりするとね「アア~ッ いけない!あ〜 釣り落としちゃったよ」なんてんで ひどいもんでね。 『幇間は もの覚えが悪くちゃいけない』って言われてるんだ。 芸者衆を 大勢 揚げて ウワ~ッ」。
「大将 なんですか?大将のお宅は 先の所ですか?」。 大将。 駄目だよ 今日は 浴衣 着て手拭い ぶる下げてんだから。 「よ~ よ〜手前がお湯へ お供を願いましてね大将の お背中を ツア~ッと」。 「おい おい師匠に 背中 流してもらってどうしようてんでえ?」。 大将の前でございますがね私はね朝から 何にも食べてないんですよ ええ。 え~ 大将のお宅はどちらでしたっけな?」。
それでは ひとつ 遠慮なく頂戴を致しまして。 もう いつも こんなに良い ご酒は頂戴できませんよ。 えっ? 何です?手酌で? ホッ? 左様ですか?それでは え~ 家来も無礼講で 頂戴をするという事に致しまして。 いや~ね久しぶりにね こんなね結構な お酒を頂戴致しましたよ。 ええ?昨晩の焼酎が この辺に まだ残ってるんでございますがね家来が 一応毒味を致しましてねえ~ それから 大将がお箸を おつけになって。 ええ 温かいうちでないといけませんのでねこれを頂戴を致しましてですね。
『あの一八っつぁんて人面白い人じゃないのなんとかしておあげなさいよ~。 「人間 運が向いてくるとねトント~ンと いくね。 へいっ 大将。 あ~ 大変お長いようでございますが大将 お迎えに上がりましたよ。 何とか 仰って下さいよええ? 大将家来が お迎えに上がりました。 あ~ お産が お長いようですね難産でございますか?大将。 トントン トントントトン トントン スットントン。 ウッウッウッ あっ それは分かってるよそれは勘定書。
恵比寿様と大黒様が相撲を取ってるんだよ。 それも いいよ ね?向こうに 伊万里があってこっちに 九谷があるってこれは おつなもんだよ ね?猪口の中の字を ご覧よ。 「酒屋で もらったんだろ?こっちの猪口が勘弁できないよ。 「また 奈良漬けをよく こう 薄く 切ったね~。 奈良漬け 一人の力で こう立ってるんじゃないよ ええ?隣の大根へ こう寄っかかってるんだから。 大根と喧嘩してごらんよ 奈良漬けひっくり返っちゃうよ。