そして もう一人が今回の主役 与謝蕪村。 想像力を膨らませば 蕪村の句と西洋美術の組み合わせは絵画と俳句 ともに極めた人物ですけれども今回は 蕪村の俳句に西洋の美術を組み合わせる事で蕪村の絵画の魅力にも迫れるという事です。 聞きましたら 黛まどかさん敬愛する俳人がそのうちの一人が与謝蕪村。 黛さんが 蕪村の句にあわせたのはベルギーの画家 マグリットです。
蕪村だからこそ生まれる西洋美術との出会いです。 現実を 大きく跳びはねるような馬場さんお気に入りの一句も蕪村の豊かな想像力を感じさせます。 これは 三木富雄という西洋の美術ではなくて日本の美術家なんですけど現代美術家でもう 亡くなってから だいぶ時が たちましたけれどもこれも金属ですから「かねの声」というのは非常に これと重なって面白いんではないかと。 実際に 感覚器官としての耳をこんなに かっちりとお気に入りは 漂泊の人生を送った蕪村ならではの一句。
じゃあ続いては 黛さんが「恋さまざま」の句から選んだ美術作品 西洋美術の作品が…。 これ サイ・トゥオンブリーの。 アメリカ現代絵画を代表するサイ・トゥオンブリーは白い線が踊るように描かれています。 そこで 当代随一との呼び声高い俳人 早野巴人と出会い俳句を学びます。 蕪村の傑作の数々には寄る辺のない 漂泊の人生からにじみ出る思いが込められている。 江戸絵画を研究する早川聞多さんはそう考えています。 蕪村が絵にしたのは 古代中国秦の始皇帝の時代伝説の聖人たちです。
蕪村の句にあう 西洋美術の作品を選んで頂こうと思います。 ですから やっぱり内面の世界に我々の人生とかそういったものが ずっと時間が積み重なって 今の現在があって逆に またずっと振り返ってみると昔の自分の姿も その中にあると。 これは マルセル・デュシャンの20世紀の初めに描いた絵で描かれているのは階段をおりる女性の姿です。 これ ロマネスク様式の聖堂なんですけれども北スペインのサンティアゴ巡礼堂沿いのフロミスタという村にある聖堂です。