相手の立場に立つ事で 八雲は日本人を理解していきました。 ♪~「100分de名著」 司会の…さあ 今回は小泉八雲の「日本の面影」という本をもしかしたら 以上の感性を僕らは磨かないとちゃんと 日本人に戻れないような気がしてちょっと その辺をテーマに 僕は挑んでみたいと思っております。 松江に到着したばかりの八雲が朝 目覚めた時に聞こえる杵の音を表現する事で情景が目に浮かぶだけでなく日本の暮らしの中で大切な「米」を意識させ食文化までをも感じさせてくれるのです。
八雲が目をつけたのは「日本人の微笑」。 でも 西洋人にとっては日本人が いつも顔に微笑を浮かべているのはとても不思議で不可解な事のようなのです。 子供を亡くした母親が 葬式でどんなに激しく泣いたとしても要するに 不可解な「日本人の微笑」は日本的な礼儀正しさの感覚にあるのです。 あの 日本人の笑いというのは…単なる微笑の謎を解くだけではなくてやはり 日本人の価値観とか伝統とか そういう事まで欧米の人に知らしめるという事になるんじゃないかと。
やっぱり共感力というか相手の立場に立つというか八雲さんは そういう事を身についてたというか生来のものという事もあるけれどもいろんな異文化に触れながらその文化 異文化の特徴良さというものをすごく 味わい尽くす事ができた人なんですよね。 だから 大仏様を見てもそれは「日本人の微笑」の中で心の安らぎこそ 最高の幸せであるというふうにこの庭を 八雲はとても気に入り日本では 寺や神社などの庭園に自然に石が置かれている事から日常的に 石をめでるという審美眼が養われたのだと八雲は分析しています。