地球ドラマチック・選▽世界最古のコンピューター~宇宙を再現!古代ギリシャの技術

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

財宝と共に発見された青銅の小さな物体は「アンティキテラ島の機械」と呼ばれ研究者たちを長年 とりこにしてきました。 研究者たちが「アンティキテラ島の機械」と呼んだ この物体は2,000年前に生まれた世界最古のコンピューターだったのです。 謎を解明するため天文学者のマイク・エドマンズが数学や科学史などの専門家に呼びかけ2000年に 国際的な研究チームを立ち上げました。 ペルガモンや エフェソスといったこの 沿岸地帯の港です。

フリースたちの研究チームは 古代ギリシャの人々が 天文学と数学を融合させ月は重要で 宗教行事の日取りも月の満ち欠けで決めていました。 古代の人は 1朔望月つまり 新月から次の新月までの周期がおよそ 29.5日だと知っていました。 しかし古代の人は 同時に19太陽年が235朔望月とほぼ等しい事も知っていました。 つまり 19年を一つの周期と考えれば機械の背面上部には235個の目盛りが刻まれた文字盤の跡がありました。 19太陽年を 一つのサイクルと捉える「メトン周期」です。

それは 高度な画像処理によって表面の細部を映し出す最新鋭の技術です。 古代ギリシャの黄金期より300年前の紀元前7世紀古代バビロニアは 既に高度な天文学を確立していました。 223とは古代バビロニアで考え出された18年周期を意味していたのです。 バビロニア人は 食の周期を 18年周期つまり 223か月と捉えました。 この銘板には 代理王が王座につく儀式が刻まれています。 最悪の時期が過ぎると代理王は殺され本物の王が 再び王座に戻ったとされています。

古代エジプトのヒエログリフに似た文字で私は これを「グリフ」と呼びました。 装置の背面近くに 歯車があってここに 細長い溝のようなスロットが見えます。 片方の歯車が一定の速度で回るともう片方は速くなったり遅くなったりそして 今 見て下さい。 私は メトン周期とサロス周期を取り入れる事で古代ギリシャ人は月の軌道が一年間でどれくらい回転するのかをはじき出していたのではないかと考えました。 月の軌道の回転をどのように歯車で再現したのか私は考え続けました。

古代ギリシャが誇る 偉大な科学者アルキメデスです。 ローマの政治家キケロはマルケルス将軍の孫の家を訪れた際アルキメデスの作った機械を目にしたと書き記しています。 「アルキメデスは 異なる速さで動く5つの惑星の運行を多くの歴史家は古代ギリシャの衰退とローマ帝国の崩壊によってギリシャの知識や技術は東方に流れ後に イスラムの世界に受け継がれたと考えています。 マイケル・ライトも 「アンティキテラ島の機械」の技術を継承したのはイスラムの科学者だったと考えています。