どうでしょう?悲しげな歌だなというのが第一印象ですごく 「まなざしでつかむ」というところが僕は すごく印象的でですねグラウンドの中でも 味方同士言葉を介さずに目で やり取りする事もあります。 その時に 恐らく僕たちラグビー選手は目で お互いの事をやり合ったり視線のやり取りというんですかね目での やり取りが印象的だと思うんですね。 「手摺をみがく」という表現が非常に印象的でした。
ところが ひんやり細いというのを体感してしまったからこそ腕が立ち現れてくるというか歌の構造 前から読んでいった時に最後に「腕」が出てくるのも面白い作りの歌だなというふうに拝見しました。 何か解放感につながるようなそういう歌の作りを見せて頂けたというのが私には 非常に印象的で先ほど 九首目で「挙げた手のさき掴むものなし」というのあったと思うんですが同じ掴むものなしなんですけど全然 違いますよね。 短歌の中の言葉 位置によってあるいは その文脈によって以上 入選作品のご紹介でした。
そうすると 非常にここだけ説明的になるのと最初にせっかく「手」が出ているのにここで 「胸に沁みる」って言われてしまうと具体的な この胸なのか それとも慣用表現としての胸なのか分かりづらくなってしまう事があると思いますのでこんなふうにしてみました。 これは どういう?ステップというのは相手を 右に左に交わしていく技術なんですけれども短歌っていうのは情景を切り取ってそれを 言葉で表現するっていうふうに思うんですね。
つまり私 全然 ラグビーが分からないのにあれ? ラグビーって こんなに面白いのかなと思ったのがこの文章だったんですけれども非常に 比喩を駆使されていると思うんですがやはり そこは意識されたんですか?感じた感覚を伝えるためにはどうしても 比喩が多くなってしまうというかですね結構 推敲もしまして苦労はしました。