地球ドラマチック「血液の不思議~知られざる驚異の力〜」

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この番組のまとめ

モーズリーの体から500ミリリットルの血液を採取しました。 深い呼吸をして 肺に多くの酸素を取り込む事で快適に走る事ができます。 それぞれの赤血球はある一定量しか酸素を運べないからです。 赤血球が全て酸素と結びつけば飽和状態です。 どんなに深く呼吸してももう酸素は取り込めません。 これから測るのは 血液が運動中の筋肉に供給できる酸素の量。 より たくさんの酸素を取り込んで運動する筋肉に酸素を供給するためです。

私たちが食事の際にとる糖や脂肪なども血液によって全身に運ばれます。 これは 先ほどの油っこい朝食を食べた数時間後に採取した私の血液です。 モーズリーの血液内には 何千種類もの物質が見つかりました。 どうですか?2種類の血液はそれぞれ血漿の中に数千の物質が含まれています。 脂っこい食事のあとの血液には「プロスタグランジン」という脂肪酸が増えていたのです。 1日目の方が プロスタグランジンが多いですね。

動脈静脈毛細血管を通じて血液が全身を循環する仕組みは非常に複雑で不思議に満ちています。 血液の循環に関する理論が生まれたのはロンドンの聖バーソロミュー病院です。 全身を網羅する血管は巨大なビルの複雑な配管設備を思わせます。 流体力学の技術は これまで航空機やレーシングカーなどの開発に役立てられてきました。 ピーター・ビンセント博士はバイパス手術のあとに血管が詰まる原因を研究してきました。 血管の微妙なカーブや形状には血液を滞りなく流すための秘密が隠されていたのです。

感染症やケガに対する最初の反応として体は まず 攻撃されている場所の血流を増やし「白血球」を集めます。 白血球は 体を病原体などから守る免疫システムの要です。 ストレスを受けて反応する白血球は古いものが多いんです。 10分間 カヌーに挑戦した結果血液中のナチュラルキラー細胞が50%も増加しました。 冷たい水に飛び込んだ瞬間体が「危険だ」と判断しナチュラルキラー細胞に出動を命じたのです。 血小板の働きについて知るためモーズリーは ロンドンのウィリアム・ハーベイ研究所を訪ねました。