失われた江戸時代の漆の技を求めて復活に挑む現場を訪ねます。 幕府お抱え蒔絵師の棟梁幸阿弥長重作。 まあ その当時の棟梁は幸阿弥長重という 幸阿弥家の棟梁だったんですけれどもなんと 19歳でそれを完成させるんですね。 将軍家の威光をかけた婚礼調度品ですから北村さんは さまざまな職人との共同作業で江戸時代の漆の技を蘇らせていきました。 やがて作品は現代の超絶技巧と呼ばれ妥協は一切許されない世界なので。
現代の貝桶を作り失われた漆の技の復活を目指すプロジェクトが始まったのは2年前の事でした。 プロジェクトは 江戸時代の貝桶をじかに見る事から始まりました。 貝桶に込められた さまざまな技がどうしたら可能なのかプロジェクトの手本となった貝桶の高さは 50センチ。 まあ そこで プロジェクト全体にもかなり影響出るぐらい期間かかってしまいまして。 つまり スペシャリストが そこに盛んに関わり合って 関係し合って工房では 貝桶の外側に菊を描く蒔絵の作業が始まっていました。
沈金は この…どの部分にこれから 入れていく予定なんでしょうか?先ほど お話ししたように蒔絵の部分の いいとこと沈金の部分の いいとこを融合しなきゃいけないので例えば 沈金のラインの細い シャープなラインそれから少し 羽毛のようなところを出せる 線の描き方。 蒔絵の部分は この葉っぱと蒔絵と沈金の融合という大胆な挑戦。 リーダーは 工芸学校で沈金を教えるベテランの上野さん。 定政さんと気谷さんは輪島塗の若き沈金師。 迷った末に選んだのは 輪郭を生かす事で 立体感を出す練習用の藤の花が完成したのは明け方。