ETV特集「帰還への遠い道~福島・楢葉町 一年の記録〜」

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この番組のまとめ

♪~無人の町となっていた楢葉町で住民の帰還が始まった。 楢葉町から 南に30キロ。 原発事故以前 楢葉町には8,000人近くが暮らしていた。 愛犬 クマを散歩に連れ出したのは楢葉町に 古くからある寺の住職早川篤雄さん。 楢葉なんかの場合は 除染を徹底すれば 住めるはずだから俺たちの年代俺たちの世代っていうのは町長さんらの年代も含めて人柱になんなくちゃなんないべと。 その結果 目標としていた放射線量の半減を達成している。 放射線量が下がった事を理由に昼間は 町への立ち入りが認められていた。

原発事故以前には町に姿を現さなかった ニホンザルもこんなに はっきり映ってるんだ。 猪狩さん親子は専門の業者に依頼し早川篤雄さんは毎日 片道1時間近くをかけて楢葉に通い荒れたまま放置してきた寺の手入れを始めていた。 早川さんが住職を務める 宝鏡寺は室町時代初めの開山とされる。 早川さんも 原発事故以来 初めて寺に泊まり込んでいた。 351世帯 人口のおよそ1割に当たる 781人が誰よりも早く楢葉に帰りたいと話していた 早川さんは準備宿泊の制度に応じて寺での寝泊まりを始めていた。

その一角に 仮設の障害者支援施設が建っている。 もともと 早川さん夫婦は 楢葉で障害者支援施設を運営していた。 知的障害者 精神障害者94人が利用して豆腐を作るなど自立に向けた活動を続けていた。 6月 政府の主催で帰還についての住民懇談会が開かれた。 特に 不安を感じていたのは福島第二原発の廃炉が決まらない事だった。 楢葉町と隣町にまたがって位置する 福島第二原発は福島県は強く廃炉を求めているが東京電力は 方針は未定だとして将来の再稼働に含みを残していた。

楢葉を 廃炉作業の拠点として復興させようという電気自動車用のバッテリーの部品を生産・輸出しようという会社で9月操業開始を目指して工事を進めている。 猪狩さんは 20年以上 勤めていた製薬会社が原発事故で楢葉を撤退したため失業。 楢葉町役場。 この日 政府は 楢葉町の避難指示解除の日程を発表。 同じ頃 楢葉町で廃棄物の搬出が始まった。 現在 楢葉町の仮置き場にある放射性廃棄物は およそ58万袋。 仮置き場のある福島県内の自治体からそれぞれ 同じ量の廃棄物を運び出す計画だ。