日曜美術館「謎の田園画家のメッセージ~久隅守景〜」

戻る
【スポンサーリンク】
09:12:47▶

この番組のまとめ

♪~描いたのは江戸時代前期に生きた久隅守景。 幕府の御用絵師 狩野探幽の一番弟子でしたが狩野派を離れ その後どこに住んだのかどのくらい生きたのかも定かでない 謎の絵師です。 農村風俗を数多く描き「田園画家」とも言われる久隅守景。 まずは 今日は守景の代表作この「納涼図」からじっくりと見ていきたいと思います。 守景は後半生 狩野派を離れ子供たちとも離れて過ごしたと思われます。

向かって左には上賀茂神社の競馬。 上賀茂神社の競馬は 毎年5月5日大勢の観客を集めて行われます。 上賀茂神社の社殿がそびえているね。 古代から行われてきた日本の鷹狩りは江戸時代前期 将軍や大名などが好み 盛んでした。 守景は この鷹狩りの様子を大画面に描きました。 横幅10メートルにも及ぶ「鷹狩図屏風」。 田畑一面に鷹狩りが繰り広げられています。 今じゃ特別天然記念物の丹頂鶴だよ。 この鷹狩り どうしても現代の目で見ちゃうからかわいそうに なってくるね。 さあ 獲物の丹頂鶴を担いで意気揚々と帰ってくるね。

将軍や大名が行う鷹狩りがリアルに描かれている一方緊迫した鷹狩りにはふさわしくないくつろいだ様子や 農民の姿も盛り込まれています。 「伊勢物語」の あの有名な隅田川の都鳥をうたった歌なんですけども。 この作品も あの「伊勢物語」を題材にした作品のようですが実にユニークな面白い作品ですね。 本来ですね前面に打ち出されるべきであるその稲作風景というのが時には後退してしまってその 農作業以外の人々の営みというものが前面に出てきている。

守景の「四季耕作図」の中では明らかに そうした人々の生活というものがさまざまな角度で表現しようという意図があったと思います。 それが自然と一体となるという事のああ こちらが 日本の風景を描いた方の「四季耕作図」ですね。