東大寺大仏を建立した聖武天皇の知られざる思いが見えてきました。 奈良国立博物館学芸部長 内藤 栄さんと一緒に お伝えします。 内藤さん まず早速なんですが今年展示されてる 紹介されているものの特徴 どこにありますか?近年 特別に調査された動物の毛に関する宝物。 奈良時代には 七夕が既に行われていたんですがこの七夕で用いられた行事の関係品ですとか1300年にわたって 宝物を大切に守り伝えてきました。 東大寺の法要で用いられたペルシャ由来の楽器です。 貴重な宝物が多く集められたのは聖武天皇の時代です。
そういう さまざまな自然の現象というのは言ってみれば 天がつかさどっているものでありその天から使命を受けている皇帝であるとか 天皇が天候の そして自然の営みのそういうふうに考えてですねこういう おめでたい瑞祥の意匠というものを 特に重んじていたんだと思うんですね。 1994年の調査で寒冷地に生息するヤギカシミアと推定されました。 なぜ 天皇ゆかりの花氈がやわらかな高級品のカシミアではなく羊毛なのか。 比較のためカシミアでも フェルトを作ります。 カシミアに比べ 羊毛のフェルトが大きく縮んでいたのです。
そして その聖武天皇がいかに仏教というものをとても心から…心のよりどころにしていたという事も分かってきますね。 「国家珍宝帳」の いわばリストの一番最初に載っているそれを重ねてゆきまして重なった部分を帯のように見せているんです。 ですので 濃く見える帯の部分ここはですねまず最初に 願文が出てきましてそして それに続けて聖武天皇がお持ちになっていた6百数十件の宝物が並べられているんです。 その中で今回 出陳されております袈裟がですね宝物の一番最初に出てくるんですね。