♪~「100分de名著」 司会の…「実存主義とは何か」考えてます?前回 割と心に響いたのは自由 イコール 不安だったりフランス文学者の海老坂 武さんです。 私は世界に「関係する」存在から他人に「関係される」存在に転落してしまうのです。 実存主義における 対人関係はこのような危機をはらんだ見るか 見られるかのまなざしの闘いなのです。 だけど 他人が出てくると今度は 自分が作った世界考えていた世界を 他人が今度は全然違うものにしてしまう。
ロカンタンが 偉大な人物たちを正面から見つめ返すと…。 だから ちょっと遠回りというか実際 そこで町の歴史を作った人たちが見てたんだと分かりやすいんだけどそれが肖像画だからあれが人々の視線だとするとという事なんでしょうね。 一体 何が主人公ロカンタンとお偉方の肖像との間に起こったと。 ですから ロカンタンから見ると彼らは全て 権利を持っている。 ところが ロカンタンはそこで 本当に あなたは生きる権利を持ってるんですか存在する権利を持ってるんですかと言って眺め返すんですね。
まなざしを向けられる事自体をサルトルは「他有化」という事。 「他有化」 次の言葉が出てまいりました。 「他有化」というのは言いかえると自分が 自分のものではなく他人のものになってしまう事。 他有化というのは 実はフランス語で 「アリエナシオン」と言って疎外という言葉と同じ意味なんですね。 他有化は 受難だけど避けられない。 じゃあ そのまなざしを向けられる事他有化にはどう対処したらいいのか?サルトルは こう考えました。